　みんな大好き肉じゃが！

　雪車町地蔵だ。

　さほど労力を伴わないにもかかわらず、なぜだが家庭料理代表として免罪符的に多産が許される料理、それこそ肉じゃがである。

　玉ねぎ炒めてお肉炒めて、ジャガイモと人参と糸こんにゃく炒めて出汁と醤油と味醂と砂糖で煮詰めるだけ。

　面倒なのは皮をむくぐらいで、あとは放っておいてもできる料理、それこそが肉じゃが！

　ジャガイモが入っているので腹持ちはいいし、ニンジンが栄養的にはありがたいし、牛肉なんて食べるだけで幸せ成分が出る。

　あまからいのでごはんは進むし、老若男女、よほどのことがなければ食べてもらえる。

　ああ、もう、最高かよと言いたくなる料理こそ、肉じゃがである。

　ただし、シンプルであるからこそ、基本に忠実な作り方が要求されるのだが、まあ困ったらレシピとか見ればいいんじゃないかな？

　だしの取り方ぐらいでは？　難度があるのは？

　そういうわけで、材料さえあれば肉じゃがが我が家の食卓には並ぶ。

　味付けをしないことで翌日カレーやらシチューにしたり、牛肉の代わりにクジラをいれたり、バリエーションも豊か。

　ええ、非常に楽をさせていただいております。

　というわけで、読者諸氏も肉じゃがを食べよう。

　あれは大変、佳いものだ。

（手間がかからないのがそんなに大事か……）

（楽とは言ってますが相対的ですよ？　ある程度は大変ですが、同じ味で作るのが簡単なので便利なのです）

（へー）

（あー、仮にも煮物なので光熱費が気になるという方にはお勧めできないかもしれないですね。それでは、アデュー！）

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい