1月7日 怠惰男夢見よし

 グッドモーニング!

 雪車町地蔵だ。


 寝るとだいたい悪夢にうなされる私だが、今日は珍しく夢見がよかった。

 夢の中でかかわった人を助けることができたし、誰かが命を失うこともなかった。

 こいつはハッピーだぜ。


 私はそれほど嗜まないのだが、夢占いというものがある。

 夢の内容から将来を占うという、ロジカルとオカルティックの境界線のような占いだ。


 自分の命を顧みず、ひとを助ける夢というのは、どうやら私がそのうちだれかに助けを求めることを暗示しているらしい。

 これは半分正解で、半分間違いだ。


 確かに私は助けを必要とするだろうが、それは日常茶飯事のこと。

 たくさんの人に支えられ、背中を押されて、雪車町地蔵という自我は成立している。

 私の周囲にいるひとたちは善き人々だ、それだけは否定させないと、自分で否定してはならないと、己を奮い立たせ立っているわけである。


 もっとも、これは多かれ少なかれ、誰でもそうなのだろうが。


 性善説を信じるほど、そりまちというのは善良ではない。

 人の根源は混沌としたもので、だからこそ誰かのために何かをすることは尊いのだと。

 それが自分のための偽善でも、かけがえのないものなのだと心に決めて、私は生きるだけだ。


 ……え? 私の悩みは聞いてない?

 それりゃあそうだ。お目汚し失礼仕った。


 読者諸氏は、こんなどうでもいいことを考えなくても生きられるように、どうか日ごろから幸せでいてほしい。

 そんなことを思う、そりまちなのだった。



(愛と希望の物語)

(一番好きで、それしか書けないのが私です)

(ハッピーエンド至上主義者め)

(最後は大団円でなくっちゃね! それでは、アデュー!)

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