1月6日 ブギーポップは笑わない
何せ、非対称だからね。
雪車町地蔵だ。
Fateシリーズで勇名をはせる奈須きのこの方向性を決定づけた作品がある、おまえがやりたいのはこれだろうと。
キノの旅の時雨沢恵一を電撃文庫で執筆させるに至った作品がある、これが載っているところなら自分も書きたいと。
化物語、戯言シリーズの西尾維新に、オマージュがやりたかったからという理由でまるまる一シリーズ費やせた作品がある、大きな影響を受けたからと。
現代ラノベ、新伝奇、多くのサブカルチャーの方向を決定的なまでに決定したその作品の名を──名を、『ブギーポップは笑わない』という。
20年。
20年間、新刊が出続けている、という化け物のような作品だ。
一度も止まることなく20年間、ラノベが出版されているというのが、どれほどとんでもないことかは、読者諸氏なら分からないことではないだろう。
そんな不朽の名作が、いま。
カクヨムで無料で読める……!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888069632
このURLは怪しいものではない。セキュリティーに引っ掛かるものでもない、いいね?
ここで、その作品が読める。
言っても20年前の作品、古臭いに違いないと思うだろう。
冗談ではない。
古色蒼然とはこういうことを言うのだ。
いまだに、これだけの年数が経過してなお、完璧な構成で描かれている。
初めはなにを意味わからない話をやっているのだろうとなるだろう。
不親切な小説だと思うだろう。
けれど一歩踏み出した時、それは連鎖的に我々の知らない世界を描き出し、古今のあらゆる名作に劣らない傑作っぷりを見せつける。
無料で読めていい代物ではないが……それゆえにいま、この瞬間に読者諸氏には楽しんでほしい。
私の作品などこの際二の次三の次だ。
とにもかくにもぜひ、ブギーポップは笑わないを読んでみてほしい。
私がこんなにも絶賛する理由は、必ずわかるから──
(ちなみに雑記のこの部分はブギーのあとがきオマージュだよな)
(言わぬが花ですよ、それ)
(でもそうなんだろ)
(まあね。それでは、アデュー!)
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