僕は自動的なんだよ。名を不気味な泡(ブギーポップ)という――。
〝君には夢があるかい? 残念ながら、ぼくにはそんなものはない――〟
その作品は1998年に登場し、エンタメノベルの流れを変えた――。
電撃文庫が誇るエンタメノベルの金字塔『ブギーポップは笑わない』が、TVアニメ化を記念して期間限定でカクヨムに登場!
『ブギーポップは笑わない』を皮切りに、その初期作品群を期間限定でカクヨムにて連載します!
<INTRODUCTION>
君には夢があるかい? 残念ながら、ぼくにはそんなものはない。でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、また自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えたりしている。これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。
――え? ぼくかい? ぼくの名は〈ブギーポップ〉――。