概要
その作品は1998年に登場し、エンタメノベルの流れを変えた――。
電撃文庫が誇るエンタメノベルの金字塔『ブギーポップは笑わない』が、TVアニメ化を記念して期間限定でカクヨムに登場!
『ブギーポップは笑わない』を皮切りに、その初期作品群を期間限定でカクヨムにて連載します!
<INTRODUCTION>
君には夢があるかい? 残念ながら、ぼくにはそんなものはない。でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、また自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ライトノベルの原点にして頂点。
確かにこれは単純な構成ではなく、複雑化した物語がやがて一つとなる構成になっている為、人を選ぶのは間違いないでしょう。
しかし、そんな事さえも忘れてしまう程の面白さがこの『ブギーポップシリーズ』である。
自分はアニメから入った者だが、登場人物達が真実に到達する為に努力をして、やがて現れた黒幕を前に成す術なくコテンパンにされてしまう。
だが、真実にたどり着いた者達を救済する者がいる。
それが、宮下藤花に宿るもう一つの魂であるブギーポップ。
肉体はただの女子高生な筈なのに、その圧倒的な強さは昨今の『強い系主人公』をも凌駕する説得力がある。
極細のワイヤーを巧みに操り、敵に反撃の余地すら与え…続きを読む - ★★★ Excellent!!!アニメを見てからでも楽しめる
普通、アニメを先に見てしまうとあらすじが分かってしまうのでわざわざ小説を読む気がしないのですが、この小説は違いました。キャラの考えていることや気持ちがより深く理解できて、読み終えた時にはすべてのキャラを好きになってました。
主人公と敵対する立場の相手を、これほど思いやった作品にはなかなか出会ったことがありません。
アニメの3話までが「ブギーポップは笑わない」という書籍第1巻にあたるお話、それに続く「ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター」というお話も引き続き読めます。
「夜明けのブギーポップ」はアニメにはなかったお話ですが、これもよかった。アニメではそれほど興味を持つこともなかったナギ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!泣いている誰かを救ってくれる物語。少なくとも、私は救われた
何度こころを救われたかわからない。
第一作の笑わないだけではなく、その後のシリーズ作品、イマジネーターにも、パンドラにも、歪曲王にも、夜明けにも、ペパーミントにも、どれだけ助けられて、何度ページをめくったかわからない。
パンドラなどは、いまでも毎日のようにページを開いて、あの六人のいるカラオケに赴いてしまう。“まるでその言葉が黄金ででもあるかのように”、友達、という語を口にする人物が、パンドラには出てくる。この本も、この本の登場人物たちも、古い友達のように私を支え続けてくれている。それは本当に、黄金と呼ぶに値することだと思う。
“君たちは、泣いている人を見ても何とも思わないのかね!”…続きを読む