　仮面ライダーは不死身だ……！

　雪車町地蔵だ。

　知っている方は知っているだろうが、おそらく平成最後となる仮面ライダー総出演の映画が公開された。

　あ、ネタバレは勘弁してください！　私は悪い特撮オタクじゃないよ！

　ものっそい見に行きたい。

　しかし、ぶっちゃけ年末まで予定が入っている。

　唯一行けそうだった日も、別の用事でつぶれてしまった。

　つまり、我々がその気になれば……来年までお預け……という、こと！

　通るかそんなもん！

　おのれディケイド！　この世界も福本伸行先生に破壊されてしまったわ！

　と、ちゃぶ台をひっくり返すわけにもいかず、情報をシャットアウトする日々が始まるのだった。

　好きなものというのは、いくつになっても好きであるらしい。

　好きでいられるのは、幸福なことだろうと、私は思う。

　世の中にはいろんな娯楽やコンテンツがあふれていて、それに没頭する人がたくさんいて。

　私もそんな中の一人だけれど、ふと思うのだ。

　どんなものであれ、永遠には続かない。

　仮面ライダーだって、一度は消えた。

　それでも。

　それでも、私たちが好きでい続ける限り、それはそこにあって、或いはいつかよみがえるのだと。

　好きなものを好きでい続けること。

　これって、すごく素敵な努力じゃないかって、私は思うのだ。

　だから、これからも胸を張って、私は仮面ライダーを好きでい続ける。

　ほかの特撮も、そのほかも。

　そういうことを、私が好きだったものは、教えてくれたのだから……！

（いい話風に締めているところ悪いが、普通に予定が立て込んだのはおまえの処理能力の所為だからな？）

（不確定要素ってあるじゃないですか！　できないことはできないんですよ！）

（で？　結局どうするの？）

（お正月に時間作って親類の子どもと見に行きます。それでは、アデュー！）

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