10月8日 黄金の国ジパング

 ざわわ、ざわわ、雪車町地蔵。

 そういうわけで、私だ。


 稲刈りの季節となった。

 どうしてワンテンポ、この手の話題が遅れ……というか、正確な日取りにずれが出てしまうのだが、ともかく稲刈りだ。


 車窓の外で揺れていた金色の海が、わずかな時間の後、夢のように消えている。

 あとには積み上げられ、干された稲束が並んでいる。


 かつてマルコポーロは、こうべをたれるほどに実り揺れる稲穂を見て、この国は黄金の国だと言ったとか言わなかったとかいう俗説がある。

 お米大好きなニッポンだ、コメどころとなれば、いまが大忙しだろう。

 ちょうど台風も過ぎ去り、晴天も続くこの時が、稲刈りには最適というわけだ。


 毎年新米を楽しみにしている身の上としては、とてもうれしい季節である。

 稲穂の海が見れなくなるのは寂しいが、それはそれで一興。

 升一杯の白米でも肴に、一杯やるのも悪くない──と言うのは、もうちょっと先になるが。


 なんにせよ、もうすぐ新米が出回り始める。

 読者氏も、ぜひおいしいお米に、舌鼓を打ってほしい。

 この季節、おかずはどれもおいしいので。

 以上だ。



(夏も近づく八十八夜)

(茶摘みじゃねーか。それでは、アデュー!)

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