9月5日 思い出補正って、困りますか
トロイメライ。
雪車町地蔵だ。
昔を懐かしんで、とある作品を思い出して、ちょっと見てみようかと引っ張り出したら「あれ? こんなだったかなぁ……?」と首をかしげることがある。
思い出補正の仕業だ。
別段悪いことではないのだが、しかし困惑してしまうことはある。
あの名場面をもう一度というときに、いい方向にも、悪い方向にもフィルターがかかってしまい、当時そのままの印象を受けられないのだ。
繰り返すが、悪いことではない。
とはいうものの、古色蒼然を願うのは人の常だ。
なので、できるだけなんとかする方法を考えてきたのだが……
忘れるしかない。
忘却するしか、この呪いから逃れる方法はない。
はっきり言って、どうしようもない。
諦めて付き合えというのも難しい代物だ。
だから、深く考えないでほしい。
難しく考えないでほしい。
人間というのは、どのみちあらゆるものにフィルターをかけている。
これは一枚、色眼鏡が増えるという、それだけなのだ。
だから、思い出補正も。
その補正がかかるという事実さえも。
忘却してしまおう。
以上だ。
(暴論では)
(暴論以外が難しいこともありますとも。それでは、アデュー!)
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