　エターナルサマー！

　雪車町地蔵だ……！

　とくに、本当に特になんでもない平日だったはずの今日だが、どうしてかわからないが客人がやたらとやってくる。

　なんだおめぇ、台風とかで世間はにぎわっているんじゃあないのか？

　全天候管理型ディストピアにでも住んでんのかてめぇ……？

　酒盛りと呼ぶにはささやかだが、パーティーと呼ぶには十分な食料が持ち込まれ、昼前ぐらいからずっと喋って飲んでのありさまだ。

　私以外はハイペースでアルコールを開けているし、まったくもって度し難い。

　飲みたいさ、飲みたいけどな！　こっちはいろいろ予定があるんだよ！

　執筆ノルマとかな！

　まあ、そういうわけで楽しい時間を過ごした。

　少しだけ小言を言うのなら、屋内で炭火焼き鳥を作るのは二度とやめろというぐらいのものである。それは縁側でも同じだ。

　ただ、焼き鳥は美味しかった。

　久しぶりに、焼き鳥を美味しいと思う余裕を取り戻したような気もする。

　進捗はダメだが──

　確かに前向きにはなった。

　奴らにどういう意図があったのかは不明だが、この一点だけは感謝をしよう。

　ただし私のブランデー開けたやつ、てめぇーはダメだ。

　それだけだ。

（酔ってるのか？）

（さすがに酔いも冷めますよ。後片付けもすみましたし、これから進捗です）

（頑張れ、メロス）

（はいはい、セリヌンティウス。それでは、アデュー！）

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