8月24日 スーパイコは通じない……?
パインアップル!
雪車町地蔵だ。
ずいぶん前、とある人物とこんな話をした。
「高級なスーパイコと普通のスーパイコの違いって何ですかね?」
「タケノコ入ってるかどうかじゃね?」
いや、ここまでは良かった。
ありきたりな雑談だし、パイナップルの有無で揉めたりはしなかった。
ところがそこに、また別の友人が顔を出して、
「スーパイコって、なに?」
と、言い放ったのである。
いや、スーパイコはスーパイコだよ。
豚肉に粉付けて揚げて酸味の利いたタレでまぶしたあれだよ、と。
そこまで言って、我々は顔を見合わせたのである。
あれ、ひょっとして、通じてない……?
「酢豚ですよ、スーパイコっていうでしょう?」
「は? なに言ってんの、疲れてんの? 酢豚は酢豚じゃん」
……そう、スーパイコというのは、酢豚の和製中国語読みともいうべきもので、酢排骨と書く。
それが通じていなかったのだ。
酢豚との違いは、たぶんない。
排骨はスペアリブのことだが、べつにほかの部位でも作る。
割とショックだった。
墓で花火しないとか鯉かまぼこ食べないとか、そういうレベルでショックだった。
世界は広いなぁ、この島国も案外広いなと思った。
実際、言わないか、スーパイコ?
中華料理注文するとき、オーダーで言わないかな、スーパイコ?
だって、スーパイコだよ?
……言わないんだろうなぁ。
まあ、そういうわけだ。
これが文化の違い。気にしてはいけない。
読者諸氏の住む地域にも、きっとそういうあれこれがあるだろう。
カルチャーショックを受けるときもあるだろうが、どうか強く生きてほしい。
ヤックデカルチャー!
(ほかにないのか、こういう話)
(たぶん山ほどあるんですが、なんの共感も得られないと思うので沈黙一択ですね)
(……プロトカルチャー)
(それでは、アデュー!)
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