8月23日 マイセルフ、ユアセルフ

 ユゲッタバディー。

 雪車町地蔵だ。


 今日から処暑ということで、暦の上ではそろそろ暑さが散って行ってくれるらしい。確かに一時期に比べれば、ずいぶんと過ごしやすくなったものの、いまだに暑いものは暑い。無理は禁物なので、読者諸氏も注意されたし。


 こと創作にかかわらず、好きにやるというのは重要なことだ。

 もちろん人間が社会的な営みを形成しようという以上、どこかで協調性だとか、無理だとか無茶が必要になってくるだろう。そりゃあ、みんな別人なのだから、何でも合わせろという方がヤバいのである。

 それでも、好きなことを好きにやるというのは、生き物としての根源に近い。


 美味しいものを食べたいというのは、突き詰めれば体が求めているものを食べたいということだ。

 ぐっすり眠りたいというのは、脳みそをデフラグして、ついでに臓器や神経を再調整したいということだ。

 性欲とか、レジャーとか、ホビーとか、そういうものはつまるところそのそれだ。


 欲望に忠実に生きろとか、本能に従えというつもりはない。

 それに歯向かうこと──例えば辛い、酸っぱいを味わう、恐怖があると知っていてお化け屋敷に行く──こういったことも、本能を理性で好き勝手するということだからだ。


 好きなことは好きにやれ。嫌なことは嫌々やれとは、ゼロ年代を象徴する作家の言葉だが──実際、生きるとはそういうことだろう。


 読者諸氏も、適当に本能へ反旗を翻しつつ、毎日を謳歌してほしい。

 そう、自分らしく、君らしく。

 以上だ!



(なに、意識高い系に趣旨替えしたの?)

(ポエットしたいときもあるでしょ、好きにやれですよ!)

(はーん、じゃあ、これが好きなことなんだ)

(まあ、たぶん。それでは、アデュー!)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る