5月12日 ジャケ買い

 ゼロサムゲーム!

 今日も元気に雪車町地蔵だ。

 今回はジャケ買いの話をしようと思う。珍しく直球だ。


 ジャケ買い──つまりジャケット買いとは、本やCDなどを、表紙だけで判断して買うことをいう。

 え? CDって何? …………。…………。ちょっとなに言ってるかわかんないですねぇ。


 ここで重要なのは、イラストだ。

 いわゆるイラストアドだ。

 絵の情報量は、同じ一目であれば文字をはるかに凌駕する。

 つまり、魅力的な表紙であれば、思わず買ってしまうのだ。衝動的に、情動的に。エモーショナルに。

 これをジャケ買いという。


 しかしこのジャケ買い、昨今では廃れ始めてきていた。

 例えばラノベ業界だが、イラストよりもわかりやすいタイトルが重視されたのだ。

 表紙の情報量は大きいが、それが自分にとって本当に適したものか真では判断がつかない。

 そこで、リスク回避の方法として、タイトル──長い説明的なタイトルが重宝されたのである。


 まあ、そんなことはどうでもいい。セブンがゾフィーのことはいいよとかいうネタぐらいどうでもいい。

 重要なのは、私はいまだにジャケ買いしているということだ。

 そうして、先日大当たりを引き当てた。

 ここでは詳しく語らないが、素晴らしい作品だったので、ほんとうにうれしかった。


 なにを言いたいのか、察しのいい読者諸氏は勘づかれただろう。

 つまり──可愛い女の子は強い、ということだ。

 いや、そういう意味ではない。だがそういう意味だ。

 よく考えてほしい、男性が表紙のラノベと美少女が表紙のラノベの比率を。

 CDでいえばビジュアル系の強さみたいなものだ。たぶん違うがそういうことだ。


 自分の好みにドストライクな表紙なら、正直タイトルとか関係なく手に取るだろう。

 そして手に取った結果、ベストマッチな内容だったのなら、そのまま購入するだろう。

 世の中にはその一連の流れがあるとか、そういうことだ。

 これは書籍に限った話ではない。

 こんにゃくとかで見た目インパクトの強いやつは売れるという、そういう話だ。


 これ以上は創作論とかの類になるので控えるが、この時代を生き抜くにはいろんな戦略が必要らしい。

 なにせほら、人生ゼロサムゲームだから。



(ちょっとなに言ってるかわからないですねぇ)

(輪にかけてわかんねーよ、ゼロサムゲームの意味辞書でひいて来いよ)

(それも、ちょっとわかんないですね。それでは アデュー!)

 

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