第16話 花畑

 着いた先は、一面カラフルな花畑だった。

 どうやら今度は、花畑のど真ん中へと降り立ってしまったらしい。



 足元にあった花をよく見てみると、ポップコーンみたいな形の花で、それは春の青空のような色だった。

 匂いは海を連想させる。


 心の中にあったモヤモヤを、全部取り除いてくれる匂いだ。



 その隣には、レモンのような花が、さらに隣には桜のような花が、そのまた隣には……




 ラベンダー色の花の匂いを嗅いだ時、急に睡魔が襲ってきて、僕はそこでパタリと眠ってしまった。

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