とある指輪を探すイケメンの男性に出会った女子高生は、その後、謎の指輪を拾った友人が事故に遭ったと聞く。友人は、事故に遭う直前、不可解な体験をしていた……。女子高生の語り口調による、軽やかでリズムよく読める一作です。しかし、ホラー描写は背筋をゾクゾクとさせます。指輪の行方、イケメンの正体、そして、それを狙うもの……それらすべてが判明した時、切なくも素晴らしいラストが待っています。
思っていたのとはいい意味で違いました。指輪を核のアイテムに据えたホラーもの。呪いを巡った話になるか、人間の恐ろしさを突きつけられる結果になるか。そんな風に思っていたら、最後は二転三転、スカッとする結末に!短編の長さでありながら、キャラクターがしっかりしていることも魅力。ぜひともたくさんの方の目に触れて、続編が作られたらいいなと思っていたりします(笑