怖かったです。夏にぴったりな作品。
主人公の男性は、耳鳴りに悩まされていた。しかも、ただの耳鳴りではなく、何か雑音が混じっている。その雑音から、主人公は何かを読み取ることとなる。その中には、ある少女の名前が混じっていて――。
主人公がその少女の名前を頼りに学校へと向かう。そこで主人公は、かつて少女と会話したことを思い出す。それはとても、不吉な会話だった。
「ここの水は、汚染されているの。耳に入ったら……。それで、私、試してみたの」
さらにその後、少女は――。
誰もが経験があるであろう耳鳴り。それに耳を澄ましてはいけない。
もしかしたらその中に、聞いてはいけない思い出の断片があるかもしれないから。そして、それを聞いたが最後、どこか不吉な場所に誘われてしまうかもしれないから。
是非、ご一読ください。