第14回SUMMER IN HEAVEN
アンドロメダ星雲の端にある惑星”メディアク”。
周りに武装惑星が7つも囲んでる。メディアクの着くまで、いくつものシールドを解除して進まなければならなかった。
5つ目のシールドを抜ける時ボルゾックで誘導してるブラック総帥が20桁くらいの複雑な暗号を送ってるのが、アポロンとアテーナーの乗るフェニックス・ブルーのスクリーンに映し出された。
X軍を牛耳る大拳者はアンドロメダで最も安全な星に住んでることになる。
7つの武装人口惑星は一つ一つが月の倍くらいの大きさであった。
5つ目のシールドを抜けた所でまだメディアクは見えてこない。
メディアクが現れたと思ったら、紫の霧にが出てきた。
「まもなく”メディアク”に到着します」ブラック総帥はボルゾックの機体のスピードを上げる。
「まだメディアクは見えないわよね?」アテーナーがぼやく。
「あの紫の霧の中なんじゃない?」アポロンはボルゾックのスピードに合わせる。
紫の霧を抜けると、まるで地球とそっくりの惑星が現れる。
「これがメディアクか?」アポロンは息をつく。
「大気圏に3つシールドが張られてます。今解除の信号を送ります」ブラック総帥はコクピットのタッチパネルを叩き始める。
大気圏を抜けると緑一面の森が現れた。
「いよいよね」アテーナーは唇を軽く噛む
アポロンは静観する。大拳者とはどういう人物なのか?
2022年7月29日(金)……もっともあと30分ほどで30日になる。
ベータはバーテンダー華越絵里江と話していた。
一目惚れのテンションを上げず、ひたすら落ち着いて話す。
彼女は東京生まれの東京育ち。親がショット・バーを経営していて、父親からカクテルの作り方を教わったのは中学一年だったらしい。道理で旨いはず。
年齢は24歳らしい。我道とタメだ。
今映画の仕事に就いているというと食いついてきた。しかも愚蓮京介監督の”オーバー・ザ・サマー・アポカリプス”のスタッフと言うと仰天の表情をする。
「凄いですね。あの製作期間が5年で秋に公開する話題作ですよね?」
「無理無理、今年の秋どころか、公開は2年くらい先じゃない?」
「そうなんですか……愚蓮監督の映画は全部観てます。いやー驚きました。本城さんですよね。メルアド交換しません?これからも色々話したいし……」
また手間が省けた。一目惚れされてることは気付いてないね……。
携帯のメルアドを交換する。
すでに時間は夜中12時を過ぎ7月30日(土)となった。
「ここのオーナーってお祭り好きなの?」ますます回りが盛り上がってるのでベータは疑問に思った。
「そうですね。こないだのパーティーは明け方の5時まで続きました」
なるほどね。我道は中央のテーブルに座って談笑してる。平和だなあ。
「絵里江さんは疲れないの?」
絵里江は得意顔で「私も夜行性で徹夜するのが好きなんです」と言う。
夜中の12時15分、時間構わず盛り上がるパーティー。
メルアドも交換できたし結果オーライか。
アナザーワールドの境界線でMr.Zは異変気付く。近くで遊んでる麦わら帽子の少女を抱き上げ、岩の影に飛び込む。門の側で爆発が起きる。岩のかけらがMr.Zのマントにパタパタと弾ける。
2017(H29)3/7(火)・2019(R1)12/7(土)
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