第33回女神もつらいよ
汐留先生はコーヒーを手にして。
「申し訳ないです、いきなり変なこと聞いちゃって……」
「いえいえ、」
「こんなことを話す友達もいなくて……」
汐留先生は確か31,2歳か……。まだ若いなあ。
「すみません」
汐留先生は瞳を潤ませて、頭を下げる。
「そんな汐留先生、謝らないで下さい下さい」
汐留先生は千円札を机に置きドトール を先に出る。
うーん、悩める女神というところか……。
8月20日火曜日
ベータの休みは相変わらずレンタルビデオ屋通い。
今日は何を観ようかな?洋画「わたしを離さないで」と「最高の人生の見つけ方」、邦画「誰も知らない」を借りる「わたしを離さないで」を先に観る。
キーラ・ナイトレイはまだ10代の役ができるのか凄いな。
キャリー・マリガンも好きな女優だ。
「最高の人生の見つけ方」は何とも味のある映画。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが組んでただの映画に終わるわけがないと思ってたが、その通りだった。
「誰も知らない」を観始める。夕方には観終わる。
母親役のYOUが印象に残った。
なんか無性に「ダークナイト」がまた観たくなったまた借りてこようかな?「アメリ」ももう一回観たいし……2本ともブルーレイで買っちゃおうかな。
夕飯の準備をしていたら岸森から電話が来る。
結局彼女とも忍ぶ恋をすることになる。
バレたら大変だ。でも17歳ってことは俺と18歳差か?犯罪だよな、相当いい加減なもんだ。
これから家に来ると言う。
「先生もう夕飯たべちゃった?」
「いや、今作ってるよ」
「何作ってるの?」
「パスタ」
「私の分ある?」
「あるよ」
「やったね」
電話を切って15分後には玄関からトントン音がする。
「お前の家ってこんな近所だったっけ?」
「今マックにいた」
「またマックか」
岸森は挨拶代りに俺の肩に腕をからませキスをしてくるこんなとこ見られたら、何人の男子生徒に恨まれることやら……。
この
「映画借りたの?」
「そうだよ」
「これ観ていい?」
岸森が選んだのは「わたしを離さないで」だった。
ソファーで2人寄り添いながら鑑賞いつの間にか2人とも眠りに落ちてしまう。
2013(H25)10/19(土)・2018(H30)5/6(日)
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