)第7回スマイル・マイセルフ

早乙女先生とトンズラこいたベーヤンから連絡がきたのが3日後だった。


「よーきょうだい元気かい?」


「何がきょうだいだ!お前何したかわかってんのか?」


ベーヤンは答えようとせず。


「俺と早乙女先生はヨーロッパをすべて見てくるのさ、高校教師の仕事だよ」


「なんか電話遠いけど、お前今どこにいるんだ?」


「フィレンツェ」


「はあ?」


「ヤバい電車に遅れちまう、ベータまたな」


電話は切れた、フィレンツェだって?


まあ奴らしいよな、金はあるんだし。


とりあえず汐留先生にだけは言うか。


廊下を歩いていると浅利と野上の2ショット。


おまけに二人揃って不気味な笑顔。


もとの下地がしっかりしてる美少女たちだから、余計神秘度が増す。


まるで映画シャイニングの世界、少し悪寒がする。


ふたりは通り過ぎていった。

        

何事もない平和な日が続いてる。


浅利もあれからやけに大人しい。


これでいい、これでいい。


そう思うのも束の間、また事件は起こる。


理科室が爆発して5人怪我人が出たらしい。


なんなんだよ、この高校は?


そういや高校の名前言い忘れた「都立天国口高校」。


2013(H25)7/24(水)・2018(H30)5/2(水)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る