第3回ポニーテールの刺客

「先生は好きな人いますか?」


いきなり呼び止められて、振り向くとポニーテールの娘。


「君、浅利恵子あさりけいこ君だよね」


「そうですよ」


不敵な笑みを浮かべる巨乳美少女である


セーラー服姿がよく映える。


「うーん、まずいんじゃないのそういう事聞くの?」


浅利恵子は顔を傾ける、妙に男がやられる表情である。


「とりあえず、そんな事聞かず勉強に精出しなさい」


俺は立ち去る。


十歩くらい歩いてから後ろを向くと浅利はいない。


俺はまた頭をボリボリ掻いて職員室へ。


ベーヤンはすでに来てる。


「何読んでんだよ」


「生徒からのラブ・レターさ、今朝10通届いた」


「ふーん、相変わらずモテるね」


国語の授業の最中、浅利はひたすら俺を見てる。


終了後、彼女が近づいてきて。


「先生、お時間あります?」


「分からない問題でもあるのか?」


「そういうことじゃなく……」


浅利はまた顔を傾ける 小悪魔的美しさ。


「どういうことなの?」


「どういうことって、


また不敵な笑みを浮かべる。


「まあ、俺忙しいから」


教室を出る。


早乙女先生が向こうから来る。


「本城先生、坂裏先生どこかわかります?」


早乙女先生は黒縁眼鏡にツヤツヤのロングヘアー、確かに魅力的な女性。


「いや。自分も授業が終わったばかりなので、わかりませんが……」


「そうですか……ありがとうございます」


一瞬その美貌に影が差す。


早乙女先生は足早に立ち去る。


職員室に行くと確かにベーヤンはいない。


俺はまた頭をぼりぼり掻き。ベーヤンめまた何かやらかしたか?


校舎内のどこを探してもベーヤンはいない。


俺も職員室を出る。今日は半ドンである。


しかし門の前に浅利恵子が腕を組んで待ち構えてる。


俺を見るとまたあの微笑み。


さてどうしたもんか。


2013(H25)7/11(木)・2018(H30)4/28(土)

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