第2話 召喚されたらチヤホヤが待っていました。
目を覚ますと、何やらフードを被ったオッサン達が目の前に一杯いた。
こいつらが俺を召喚したのか?
普通は王女様が召喚して、『助けてください』とかだろ?
オッサンに囲まれても嬉しくねぇんだけど。
でもあれだな、どうやら言葉は分かるというご都合主義は守ってくれてるみたいだな。
もし何いってるか分からないところから始まってたら、あの神様に文句の一つぐらい言うところだ。
「で、お前らが俺を召喚したんだろ? まずは状況を説明しろよ!」
そう文句を言うと、フードを被った連中の後ろから一人だけ違う衣装を纏った奴が出てきた。
「おお! これはこれは、申し訳ございません。私は聖教会の司祭でございます。この度は、貴方様を勇者として迎えたく、この世界に召喚させて頂きました。我々が万全のサポートをさせて頂きますので、魔王を討伐してもらいたい思っております」
「なげぇよ!」
「申し訳ございません。ですが、説明を求められましたので」
「もっと簡潔にまとめろよ。つまりあれだろ、魔王をぶった押せってことだろう?」
「左様でございます。流石の理解力、感服いたします」
「でもあれだよなぁ? 命の危険を犯して魔王と戦うんだからな、勿論あるんだろう?」
「そうおっしゃいますと?」
「俺から言わすんじゃねぇよ。察しろよ普通。褒美だよ褒美」
「勘が悪いもので申し訳ございません。勿論でございます。我々は最高の待遇で勇者様を迎える所存でございます」
「そうか、それならいいんだ。うん。」
まぁ悪くない生活が出来そうだな。
でも魔王と戦うとなると修行しろとか言われるんだろうか、それはめんどくさいな。
なので聞いてみると、そこもしっかりと準備しているとのことなので期待しよう。
泥臭い努力とか嫌いなんでな。
■■■
一通りの説明をしてもらった後に、この国の王に謁見してほしいとのことなので、準備するため部屋を移った。
『勇者様、お召しのお着物はどうされますでしょうか?』と侍従のメイドに聞かれる。
この世界に来る前は学生服だったのだが、事故で血まみれかつ破れている。
だからまずは着替えようということになったのだが、凄いな女だらけで俺の体を拭いてくれたり着替えさせてくれたりと、いたせりつくせりだ。
初めはいやいいと言ったが、あまりにも可愛い女達が密着してくるのだから断るのもあれだろう。
それにしてもこの娘は胸がデカイな。
やたら密着してくるし、俺に気があるのだろうか……
でもまだ手を出すには早いだろう。
これは確かに最高の待遇で迎えてくれてるみたいだな。
これは今後にも期待が持てるぞ!
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