楽しく楽に読める！コントな小説

第6話 サンタさん（1話完結）

　またこの季節がきたわ。めっちゃめんどくさい。小学六年生やからサンタクロースの存在を信じてるフリするのしんどいて。

「早く寝ないとサンタさんが来ないよ」と両親が口を揃えて言ってたな。えー！って慌てたフリして寝るのめんどくさいねんなあ。お前らがふたりきりでイチャイチャしたいだけやろ。

「サンタさん今年は来るかなあ」って言葉に慌てる感じ出すのもめんどくさいねん。お前らのベッドの横にDSのソフトあるん見たし。

「良い子のところにしかサンタさんはこないぞ」とかも毎回言いよるなあ。そもそも良い子の基準て何やねん。

　あーあとクリスマス当日の朝めんどくさいねんなあ。両親の想像以上に喜ばなあかんからな。アイツらそのために高いもの買ってくれてるからな。

　ほんま子供っていろいろめんどくさいわ。早く大人になりたいでほんま。