20話〜最終話 旅の終わりと時の始まり


第20話〜


再び世界は繰り返す。この世界では勇者と義兄が揃って旅をしている。(逆行カミングアウト済み)

前の巡回で知り合った少女が馬車に轢かれそうになっているところを、義兄が見つけ、とっさに勇者が助けるシーンが入る。

二人が触れ合った時に、カチリ、と懐中時計の秒針が大きく動いた音が聞こえる。

なんやかんやあって少女も旅に同行することに。

その肩にあの目つきの悪い小鳥はいない。


旅途中に魔王の襲撃があるが、この時、少女は生き残った。

この時、小鳥が空から見ていたことに主人公は気付く。そして魔王の手下の目的は何なのか考える。



最終話


幾多の困難を乗り越えて、魔王(この時すでに下克上を果たしているので、手下が魔王)と対峙する。城にはすでに手下と、手下の操るゾンビ以外いなかった。


─中略─(エンドは二つ。ハッピーエンドとトゥルーエンド。バッドエンドは作中で繰り返しているので除外)


最後、開かなかった懐中時計が落ち、カシャンと音を立てて開く。

そこには、勇者と少女、二人の名前と、同じ苗字が刻まれていた──







勇者が村を旅立ち、魔王を倒す王道RPG。


そうなるはずだった話。

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