10話〜19話 信頼の重さ
第10話あたり〜
突如街に魔王が現れ、あたり一面地獄に変わってしまう。
勇者が応戦するが、魔王の戦闘スタイルは周りの弱い人間に攻撃して、それを庇う勇者を嘲笑うスタイル。卑劣王。
その攻撃に巻き込まれて、傷だらけの少女も死んでしまう。
それを主人公はどうすることもできず、見ていた。(主人公も攻撃に巻き込まれ、瓦礫に足を挟まれていた)
その瓦礫の山に、少女の肩に乗っていた小鳥が飛んでくる。
みるみる姿が変わり、そこにいたのは、魔王の手下だった──。
手下は瓦礫の山から懐中時計を取り、再び何処かへ消えていった。
第15話あたり〜
世界は再び繰り返し、懲りずに暗躍を繰り返す主人公。
ある時主人公はヘマをしてしまう。先回りし損ねて、死にそうになった義弟を庇ったことで自分が死にかけていた。しかも変装が解けかけた状態で。
義弟に問い詰められる主人公。何度も何度も死んだ記憶や、弟が死んでしまった記憶で弱っていた主人公はぽろりと言ってしまう。
「この世界は繰り返している」
到底信じられないだろうな、と弟を見ると弟は泣き笑いしながら言った。
「もっと早く言えよ、馬鹿兄貴。信じるに決まってんだろ」
そっか、言えば良かったんだ、と気が付いたところであえなく死亡。
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