第4話 ワタシ対センパイ。
私は先輩の仕事を取っているんじゃないか?奪っているんじゃないか?そんな疑問を抱くようになったのはいつからだったんだろうか。
先輩のことを見下したつもりも馬鹿にしているつもりもない。ひとりの先輩として尊敬している部分はある。一つの事をやり遂げようとして一生懸命で、前しか見えてなくて。得意なことがあって素直に羨ましかった。だから、仕事を取ってるなんて思ってしまったのかもしれない。先輩はこの仕事をするにあたり勉強は特にしていなかったようだ。必要な知識も経験もないなかで、よくこの仕事を選んで勤めていな、と関心してしまう。
だからか、どんどん私の方が覚えることが早く、先輩より先に先にできることが増えてしまうことに負い目を感じていた。申し訳ない。と、。最終的には私から先輩に教えることもあった。先輩の仕事だったはずなのに私がしていることも暫しあった。でも嫌だ、先輩なんて嫌いだ、と思うのではなく私は「申し訳ないです」と、思っていたし、口にだしていた。そう思うことも口に出していることも、今では後悔している。だめな人間だと。
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