第08話 プロットをつくろうゴブ!

 さて、まずは前回は少し抽象的な文になってしまった事をお詫びする。

 いかんせん、心構え的な部分も多かったので許して欲しい。

 その埋め合わせ、と言うわけでもないが今回はわりと技術論だゴブ。


 そう、プロット。私が重要視しているのが何を隠そうこの『プロット』だ。

 まぁ簡単に言えば物語の設計図、あらすじの詳しい奴、起承転結の詳しい版。

 プロットは肯定派と否定派がいるので、無用と思う人は読み飛ばしてOKゴブ。


 ただし、以下の症状の人でプロットを立てていない人にはお勧めする。

 

 ○書き進めていくうち、いつも話が迷走して収拾がつかなくなる。

 ○途中で何を書いていいのかなかなか思いつかなくなって遅筆。

 ○熱意がガス欠になって書きたくなくなる。

 ○伏線管理がうまくできない。

 ○前半と後半でつじつまが合わない部分が出てくる

 ○エタる(書けなくなって連載を断念すること)

 

 プロットとは羅針盤のようなものだと思う。

 これのおかげで進路に不安を持つことなく、文章に集中できるのである。

 副産物として筆の進みが早いのも助かる。


 もうひとつの利点は進行管理(進捗率管理)が楽ということだ。

 プロットに章、話を割り当てることにより、確実に一歩一歩進むことができる。

 途中で面白いシーンを思いついたときも、設計図があれば差し込みやすい。

 よくあるのが、新規にシーンを追加したがために辻褄が合わなくなる場合。

 整合性を保つためにもプロット(設計図)は便利だ。

 常にチェックを入れながら事を進められる。


 そしてそのプロットをさらに複数まとめたシリーズプロット。

 大きな『編』をまたぐストーリーや伏線をこれで管理する。


 ①出会い編

 ②苦難編

 ③覚醒編

 ④決着編


 このように60万字とか大作を予定している場合①で張った伏線を④で回収する。

 そんなケースも多々でてくるだろう。

 最初にシリーズプロットを作っておけばその管理が楽になる、というわけだ。


「そんな先のこと考えて時間を費やしても①でやめるかもだし」


 やめるにしてもきちんと畳んでやめるべきだろう。

 つまりシリーズプロットの各編どこででも畳めるよう非常口をもうければよい。

 出会い編、では続きがあることを示唆しているのでぼやかすのもありか。

 未使用となってしまったプロットは別作品に流用すればよいのである。


 プロットの作り方には色々あると思うのだが、それは書籍を色々を見て欲しい。

 次回で私の方法を簡単に記すので、自分に合うと思った人は採用するゴブ。


『マンダラチャート式プロット』


 これがゴブリン界のスタンダードとなるに違いないゴブ。

 ああ、もしこれを採用して出版に至ったなら、貢ぎ物をわたしに送るのだゴブ。

 

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