第07話 ネタを育成するのだゴブ!

 まず、あるネタを思いついたとする。しかしそれはまだつぼみでしかない。

 もっと育てて大きくしないと、プロットを作る段階まで到達しないゴブ。


 主人公の特殊なスキルを思いついたとしよう。

 幸いなことに、同様のスキルを使用した作品はまだ無いようだ。

 しかし、ここから長編用のプロットを作るのは大変だろう。

 俗に言う『起承転結』とか、『三幕構成』とかに至るには部品が少なすぎる。

 もっと複数のパーツが揃ってから、プロット作りに入ることをお勧めする。


 確かに作者が何も考えなくても筆が勝手に作品を綴ってくれると言う人もいる。

 言霊使いとか、自動書記とかその類いを自称する人達だ。

 しかしそのような能力を持っている人はプロでもほんの一握りだろう。

 しかも言霊がいきなり去ってしまい、書けなくなったとか言われても困る。

 アマチュアでもエタる作家は嫌われる。ましてやプロなら何をいわんや。


 勢いで書き始めて筆が止まる人が多いように見受けられるがこれはまずい。

 最低限、もっとネタを育成・接続し、起承転結を準備してから書き始めるべきだ。


「ポイントも伸びないのにだらだらと書き続けても意味がない」


 こんな意見も見受けられるが、確かに『だらだら』と言う点は同意する。

 予定より早めに仕舞うとしても、ダラダラせずきっちりと終わらせれば良いのだ。

 そのためにも、ぜひネタをネタで終わらせず大きく育てようゴブ。


 具体的には、『まず、一巻分の起承転結を準備しよう』ということである。

 たとえば一巻分、13万字ぐらいがほどよい量と仮定する。

 

 13万字÷3000字/話=約43話

 

 43話13万字の起承転結を無意識下で構築し、竜頭尾で感動を与えつつハッピーエンド。もちろん伏線はすべて回収。

 これを羅針盤、設計図なしにいきなり書き始めて成し遂げられると?

 もしそうなら今すぐに公募に送り、サクッと大賞とってこれるのではと思う。

 こんなところで油を売っている暇はないゴブ!

 

 1ゴブ 壮大な群像劇小説も最初は小さな種から育てるゴブ

 2ゴブ 種を育て、起承転結が見える形にしてからがスタートだゴブ

 3ゴブ 起承転結は幹。さらに、枝を張り葉を付ける作業が必要ゴブ

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