始まりの1歩は大きすぎて

Natsu

第1話

『ねぇ、あの日のこと覚えてる？』


「あの日？いつの日のこと？」


『私たちが初めて会った時のことよ』


「あぁ、覚えてるよ。忘れられるわけがないさ」


『私も。あなたが忘れても、私が忘れてあげないんだから』


「あの日のことは昨日のように思い出せるよ。何年も昔のことなんだけどなぁ」


『そうね。私も昨日のことのように』


「なぁ、言ってもいいか？」


『なによ』


「俺、お前がいてくれて良かったよ」


『何よ、今更』


「いや、言いたくなっただけ。気にしないで」


『私も。あなたがいてくれて良かったわ』


「今更だな」


『今更だからよ』





『「また、逢う日まで。忘れずにいよう」』






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

始まりの1歩は大きすぎて Natsu @natsu1375

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る