第18話 今日もお勉強

 7月3日、梅雨明け早すぎて体が追いついていないですわ・・・


 さ、今回は前置き無しで前回の続きを!


 前回はダイアトニックコードなるものをやりまして、Cダイアトニックスケールに音を重ねてダイアトニックコードを作るところまで話をしました。で、このスケールにコードをつける際に存在するルールをわかりやすくするためにディグリーネームなるものが存在します。


このディグリーネームというのは各スケールの頭の音(CメジャースケールであればCの音)をローマ数字のⅠとしてルートの度数(頭の音からどれぐらい離れているか)を表しています。


CをⅠ(1)とした場合はこうなります


Cメジャー7(Ⅰ△7) Dマイナー7(Ⅱm7) Eマイナー7(Ⅲm7)

Fメジャー7(Ⅳ△7) G7(Ⅴ7) Aマイナー7(Ⅵm7) 

Bマイナー7フラット5(Ⅶm7(♭5))


↑この数字が便利なところをは別のキーでダイアトニックコードを作る際、数字のところに対応した音程を当てはめるだけでいいので、いちいち覚えなくて良いという点ですね。まあ各キーごとにフラットがついたりする音程があるのでそこは覚える必要がありますが・・・


とりあえずこのディグリーネームは覚えておいて損はないです。


 さて、このディグリーネームもう一つ重要なことがありまして、前回お話ししたトニック・サブドミナント・ドミナントという用語の説明に必須なのであります。


まずこの三つの用語なのですが、これは当てはまるコードの性質を表しています。

トニックはものすごく安定した響きなので曲の最初や終わりに使えるコード、サブドミナントはトニックほど安定していない中立のようなコード、そしてドミナントは不安定な響きが多いコードのことを指します。


要はコードの響きの特徴をわかりやすくすることでコード進行を理論的に作るために必要な知識になります。


まあこの法則に従ってやらなくても十分いい曲はできるので基本として押さえておくといいと思います。


ではどれがこの三種類の要素に当てはまるかといいますと下のようになります。


ドミナント:

   Cメジャー7(Ⅰ△7)Eマイナー7(Ⅲm7)Aマイナー7(Ⅵm7) 


サブドミナント:

   Dマイナー7(Ⅱm7)Fメジャー7(Ⅳ△7)


ドミナント:

   G7(Ⅴ7)Bマイナー7フラット5(Ⅶm7(♭5))



↑のような区切りができるのですが、これに当てはめるだけでも響き的にはしっかりしたコード進行が出来上がります。


例えば「トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック」というルールを作るとします。これは先ほどの説明の通り始まりの音として使いやすいトニックからはじめ、自由に行き来できるサブドミナントを経てドミナントへ。ドミナントは不安定でトニックに戻りたくなるので性質に逆らわずトニックに戻るという流れです。


  これをコードに当てはめると・・・


  Cメジャー7 → Fメジャー7 → G7 → Cメジャー7


というコード進行がⅠ例として作れます。


実はこのCFGCというコード進行は王道のコード進行の一つなのですが、王道たる由縁はこの「トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック」というルールに基づいた進行であることがわかります。


コード進行の本などでもこのトニック云々の説明は必ずと言っていいほど書かれていますので是非覚えておいてください。


またディグリーネームもよくコード進行の本でⅡーVのように書かれていることがありますがこれもディグリーネームの知識があればわかりやすくなると思います。


まあこれだけだと少々分かりにくい部分もありますので色々と調べてみると面白いですよ。


そんなわけで今回も作曲についてのお勉強でした!

今回は少し長めにお送りしました。

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