猫たちが10歳を超えてから考える、考えたくないあれこれ。
猫たちは2月に10歳を超えた。あんなに小さかった猫たちがとてつもなく大きくなった。(ちょっとオーバー)
エネルギッシュに走り回っていたのに、寝ている時間が増えたような気もする。
猫の10歳は人間で言うと56歳。そして猫の10歳からシニアなのだという。
年齢を気にしていなかった。考えたくなかったのかもしれない。
あれこれと考え始めたのは映画にもなったストリートミュージシャンの猫のボブの訃報を聞いたからだ。
(猫のボブ)は明日食べるお金にも困っていたイギリスのストリートミュージシャンの男性の元に現れた。かわいい茶トラの猫だ。この男性は猫を放っておけずに飼うことに決めた。演奏中に肩の上に乗る姿やハイタッチする様子がかわいくて観客もしだいに増え、本を出版し、映画にもなった(ボブという名の猫 幸せのハイタッチ)
すごくショックだった。記事には「年齢は少なくとも14歳くらい」と書いてあったからだ。(今日調べると病気ではなくて交通事故のようだが詳しいことはまだわからない)
動物病院などのサイトで猫の年齢を調べていくと、ふと目についたのが(平均寿命は14.2歳)という箇所だった。それを読んで以来心配でたまらなくなった。
普通に寝ているだけなのに「具合が悪いんじゃ?」とドキドキする。顔を近づけて息をしているか確認する。
考えたくもないけれど、最近は自分の心も弱っているせいか、いつか来る日の事を考えてしまう。
小さい頃は「無事に育ってね」とそればかり考えていた。いっぱい遊び、いっぱい食べさせて(反省している)「大きくなーれ、大きくなーれ」と育ててきた。その夢は叶った。
毎日愛情とご飯をいっぱい(だから反省しています)夫と息子も異常なくらいに愛情を注いできた。
すくすくと育ち(すぎ)大きな病気もせずに10歳になった。
赤ちゃんの頃走り回って犬のように口で息をしたので病院に連れて行ったことがある。それから預けた場所でコタローが風邪を1回ひいた。ふざけてコンビニバッグにからまったチャチャを緊急病院へ連れて行ったことも(なんでもなかった)それからコタローの肛門腺で一回。
10年間。病院に行ったのはワクチン注射以外はそのくらいだ。
ただ、小さいころのように走り回ることも少なくなった。遊ぶ時間も少なくなった。
寝てる時間がすごく長いような気がする。なんだか静かな気がする。
「いやあああ!」と泣きそうになりながら、おなかに耳を当てる。静かにゴロゴロが聞こえだして、やっと安心するのだった。
おまたを開いて安心しきって寝ている。あまりにも愛しくて胸がギュッと痛くなる。
一緒に暮らしたペットは飼い主を虹の橋の元で待っていてくれるという。そして一緒に橋を渡ってくれるという。
もう考えるだけで泣きそうだ。
虹の橋で会う日がうんとうんと先になりますようにと願わずにいられない。
そう考えながら記事をもっと読んでいくとギネスの猫の最高年齢は38歳だと書いてあった。
38歳!!!
すごく特別なことだとわかってはいるけれど、そんな猫もいるんだと嬉しくなってしまったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます