#3 「小指の先」

本当に欲しいものは何だろう。

きっといくつもないはずなんだ。

あれもほしい。これもほしい。

そうは思うけれど、本当に欲しいものはいくつもなくて、

命をつなぐ、もしくは

命をつなぐに値するほど、自分にとって必要ななにか


きっとあるはずなんだけれど

ぼくはまだ見つけれらずにいる。


ねえいつでも、そこにいてくれる?

ぼくが生きている間、ぼくと一緒に生きてくれる?

痛いときはそばにいて

泣くときは背中を貸して

辛いときは耳を貸して

楽しいときは笑って

さみしい夜は一緒に眠ろう





そうやって、一緒に生きていきたいんだけどどうかな

ぼくには君の気持がわからない

だから、こうやって聞くんだけど

今、君はここにいないから、どうにもならないんだけど


もし、君にぼくの声が届くなら

もし、君がまだぼくのそばにいてくれるなら

一緒に、いてほしいんだ。


なんて、冗談。

じゃない。




きっとあるはずなんだけれど

ぼくはまだ見つけれらずにいる。

そう言ってごまかして、本当に欲しいものなんて、実はわかっている。

君がほしい。

その一言が今までずっと言えなくて、ごまかして逃げてきたんだ。

その結果がこれなんだけど、せめて笑ってくれるかい?


もし、君にぼくの声が届くなら

もし、君がまだぼくのそばにいてくれるなら

一緒に、いてほしいんだ。

素直にそう言えたら、未来は変わっていたのかな。

一緒に生きていきたいんだけどどうかな

今、君はここにいないから、どうにもならないんだけど


君の手を放したのは、ぼくなんだけど。

寂しいなんて言っても、今更。


ねえいつでも、そこにいてくれる?

私が生きている間、私と一緒に生きてくれる?

痛いときはそばにいて

泣くときは背中を貸して

辛いときは耳を貸して

楽しいときは笑って

さみしい夜は一緒に眠ろう


そう言ったのは君なのに、

そう言ってくれた君なのに、

ぼくのそばに今いないなんて、笑っちゃうね。


君の手を放したのは、ぼくなんだけど。

寂しいなんて言っても、今更? ねえ






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