主要でない登場人物と動物

一話しか出てこなくても、例え台詞が少なくても、チョイ役の皆さんも居てこその物語です。と言うことで登場順にまとめてみました。


ネタバレがありますのでご注意下さい。




***



アナの母 ボルデュック侯爵夫人

時々アナの回想に出てくるし、アナパパも良く思い出している。幼い三人の子供たちと頼りない芸術家の夫を残して亡くなった。アナの人格形成に大きな役割を果たした。


ジェレミーやリュックの騎士仲間、友人たち

ちょくちょく登場してはジェレミーと一緒に飲んだり遊びに行ったり、彼をからかったりしている。「第十八条 公爵夫妻」でアナのことを『薄味』などと失礼なことを言っていた人々は後でアメリにしっかり怒られた。


酔っ払い客

「第五条 接吻」でニッキーにお酒をぶっかける酔っ払い客。コイツが無体を働いたお陰でジェレミーはニッキーを助けていいところを見せられて、しかも店の奥で二人きりになれた。一応役に立っている。


装飾品店の店主

「第十五条 帰京」でジェレミーがアナに首飾りを買った店の店主。テレーズの前では仲の良いふりをしなければ、という二人の会話を聞いていた?


マチルダの両親

シャルティエ伯爵夫妻。マチルダがどうしようもなく我儘で意地悪なのはこの人達の責任だろう。


クリストフ・サヴァン

前作『貴方の隣』では兄のリュックを助けて活躍した文官の彼は、残念ながら今作では出番が台詞一つだけ。近くにリュックやアントワーヌといった女性にモテる人が居るためか、少々影が薄い。次作ではもっと活躍予定だが、彼女が出来るかどうかは……


稽古場に居た女性達

「第二十条 稽古場」でお目当ての騎士の練習風景を見に来ていた方々。きっとこの中にあのマチルダ嬢も居たと思われる。ジェレミーがアナの額にキスをしたのを見て悲鳴を上げていたのは主に彼のファンだろう。


魔術科の教師

「第二十一条 魔力持ち」でアナの面接をした。アナを見ただけでかなりの魔力を持っていると分かった彼も、魔術師としては相当の力を持っているらしい。「追記 妊娠(一)」で再登場、授業中倒れたアナを医務室まで運んだ。苗字はクルティエという。


ヒュー

ルクレール家の御者。「第二十四条 送り狼」でジェレミーがニッキーにキスしていたのを目撃した。馬車の中でジェレミーが言っている事も聞いていたかもしれない。セバスチャンと並んで夫婦の秘密を知っている人物。


サンドリヨン(雌)

ビアンカがアナと文をやり取りするために遣わした灰色の鳩。アナに嫌がらせをした人間を懲らしめたり、彼女が結婚した後はちゃんとルクレール家に飛んできたりと、とても賢い。


マチルダの手下の男女

ルクレール家の晩餐会でアナを騙して酔っ払いと二人きりで部屋に閉じ込めた。後日ドウジュに脅されてあっさり罪を認めた。その時の酔っ払いはアナの攻撃魔法でズボンが濡れてしまい、自業自得だが非常に恥ずかしい思いをする羽目になった。


サンドリヨンの仲間の鳥や犬たち

アナに嫌がらせを働いたマチルダと手下に仕返しをする。残飯を投げつけたり、排〇物を落としたり、中々頼りになる。


モード

アナの結婚の少し前からゴダン家で侍女として勤め出した。脅されて仕方なくアナの結婚式をぶち壊す手助けをさせられた。ドウジュに捕えられた後、家族と共にアントワーヌの屋敷に引き取られる。


グレッグ

ルクレール家の料理長。頑固で職人気質の彼も真摯なアナにほだされ、今では彼女に料理を教えるのが楽しみになっている。サンレオナール料理の鉄人である彼の焼くお菓子も絶品。


ルクレール家の使用人たち

皆さん嫁いできたアナに親切である。夫婦仲を大変心配しているが、口には出さず噂もせず裏方に徹する。これもアナの人柄とセバスチャンの教育のお陰であろう。


ロイックと悪妻(マチルダ二号)

ジェレミーの友人とその妻。ジェレミーに堂々と色目を使った妻の方には名前をつける価値はないと作者は判断し、マチルダ二号と呼んでいる。


アナの学友たち

学院の同期で一人だけ既婚で年上のアナに遠慮してか、最初は遠巻きにしていた学生たちも少しずつ彼女と仲良くなっていく。


ボルデュック領の町の皆さん

久しぶりの豊作に活気づく町の人々。これからボルデュック領はどんどん発展していくことだろう。良かったね、アナ。


バーテンダー

「第四十五条 決別」でニッキーの正体をつかむためのほんの些細な手がかりをジェレミーに教えた。この人の記憶力の良さのお陰で物語は大団円を迎えた。本作中、アナの従兄フランシス・ゴダン氏と並ぶ一番の功労者かもしれない。


ゴダン家の執事さんと使用人たち

「第四十七条 激白」でアナがジェレミーの肩に担がれて二階の部屋に連行されるのを目撃、そしてその後帰宅したゴダン伯爵夫妻に報告。


エリザベット・ラジュネス

貴族学院医科の教師で養護教師も兼任している。ルクレール家の三兄弟も教えた。当時の王妃やジェレミーに手を焼いていたようである。学院一の問題児ジェレミーが十年後には愛妻家になっていることに感慨深げである。


デュモン医師

ルクレール家のかかりつけ医。アナが妊娠初期に風邪を引いた時に呼ばれた。当時まだ愛煙家だったジェレミーとの夫婦別室をアナに提案した。それ以降ジェレミーには『デーモン閣下』と呼ばれるようになってしまった。


ロイック悪妻の友人女性

ジェレミーが優勝した騎士道大会の祝賀会でロイック悪妻と話をしていた彼女。一応常識はわきまえているようで、アナに対してロイック悪妻の無礼を謝っていた。



***


割に主要な登場人物と動物

(ネタバレになるため最初に紹介出来なかったのでこちらで)


シャルボン(雌)

ジェレミーをマチルダ二号の毒牙から救う為にどこからともなく現れた碧い眼の黒猫。その後ジェレミーの部屋に入り浸る。


ギヨーム、アンリ、ミレイユ

ジェレミーは上の男の子二人はアナとの子供、ミレイユはニッキーとの子だと思い込んでいる。アナにしてみれば『産んだのは三人とも私です!』と言いたいところである。

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