動物達はよく仕返ししてくれました。ご褒美にシンデレラに頼んで美味しいご飯でもご馳走してあげたい。
アナはジェレミーがマチルダの肩を持つのが嫌で話しませんでしたけど、ジェレミーはちゃんと相談してほしい。見事にすれ違っていますね。こういう相手を好きだったり、想っているが故のすれ違いは好きです。
ジェレミーの苦悩が始まるそうですけど、目一杯悩んでご自身の心と向き合ってください。
作者からの返信
無月さんのシンデレラに出てくる動物さん達は、他力本願で怠け者が多いような気がしますが、うちのは皆働き者です!これもビアンカの教育がなっているからでしょうか。
さて、アナとジェレミーさまはそれはもう激しくすれ違います。マチルダなんてね、ジェレミーさまが一番避けたい女なのにね。何の因果か嫌いなタイプの女性ばかりに言い寄って来られる彼です。
ジェレミーさまにはしばらくの間悩んでいてもらいましょう。
動物さんたちが、意地悪の仕返しをしてくれました。
どうやら、動物さん自身で決めたようでした。
それなら、仕方ないですね。
(前々回の返信の歯切れが悪かった理由が分かりました。私が踏み込みすぎたようでした。申し訳ありませんでした)
仕返しを受けた側は『なぜこんなことに?』と、チンプンカンプンかも知れません。
アナさんと違って、ドレスを何着も持っているのであれば、大きな痛手にはならないでしょうし、アナさんがいただいたドレスとは、想いや心の価値が全然違うかも知れません。
しかし、読み手にとっては、爽快なエピソードだったと思います。
加えて、賢い動物さんたちが味方してくれたのは、心強いと感じることでしょう。
悪いエピソードを良いエピソードに転じる、読み手が望むことと思います。勉強になりました。
ここで光るのが、アナさんがサンドリヨンさんを気遣う言葉です。
『危険なこと』と心配し、『気持ちが晴れた』とお礼を言います。
アナさんの好感度が、さらにアップする場面でした。
ジェレミーさんの変化に、彼の心がアナさんに近づいていると、ワクワクしました。
アメリさんやビアンカさんに言われてか、アナさんを気遣う気持ちが芽生えてきています。
関心がなかったアナさんの中途入学も気になっています。(今さら聞けないでいるようですが……)
彼の恋愛感情は、0からの出発です。
僅かですが、1メモリ進んだ気がしました。
これからどのように変化していくか楽しみです。
ですが、アナさんはジェレミーさんを全く信頼していないといいますか、彼との関係を、負担とか債務のように思っているようにも感じます。
自らの債務は自らが支払う。「契約結婚当初の覚悟に変更は許されない」といったようです。
この点では、アナさんは意外と頑固そうです。
この頑固さを、どう融かすのか? どう融けていくのか? 見所になりそうです。
ただ、『あの意地悪なマチルダの肩を持つジェレミーなど見たくはない』との女心は、いじらしく感じました。ニッキーさんの想いがにじんでいたようでした。
そう、この回の始めに登場したアントワーヌさんとドウジュさん(謎の人物ですね)は、アナさんを調査しているようでした。そのニッキーさんも、知られたようです。
それに、アナさんを何かの駒に使おうとしているようにも、受け取れます。(駒とか、悪い言い方ですいません)
始めの頃から、「謎が多い」と教えてもらっていましたので、私は動じませんが、謎とかを知らない読み手には、ショックがあったかも知れません。
頭が切れるだけの好青年ってだけには、とても見えません。
悪事を働くのか? そうではないのか? で、読み手をヤキモキさせそうです。
(合間妹子様の作戦でしょうか?)
キャラたちの異なる目的や行動が混ざり合い、楽しみが増えていくようでした。
期待です。
作者からの返信
さて、動物さんたちも活躍を始めます。因果応報ですね!やられた彼らは何のことやら分かっていないでしょうが、いい気味です。踏み込み過ぎとかお気になさらずに、何でも思ったことを書いて下さい。私はただ、あれもこれも今言いたいのだけどネタバレになってしまうというジレンマにじれじれしているだけなのです。応援コメント欄はとりあえずそこまでの話のネタバレは良いとしても、それ以降の話の内容については控えるべきですよね。他の読者の皆さまもふと目にするかもしれませんし。
ビアンカのことですから、彼女は直接手を下すことはないでしょう。でも賢いサンドリヨンやお友達の動物が頑張ってくれました。ビアンカもそこまでしろ、と命令してはいなかったのでしょう。鳩のサンドリヨンは結構手厳しいですね!
アナもサンドリヨンたちが身の危険を冒してまでも、そんな仕返しなどは望んでいなかったようです。優しいですね。私だったらざまーみやがれ!と大喜びするところです。それでもアナは動物たちの活躍に少し心が軽くなったようです。
ジェレミーはマチルダを始め、周りのウザい女性たちに悪い意味で慣れてしまっているのですね。アナが何も言ってこないのが彼の目には逆に新鮮に映るのでしょう。しかし、見せかけとは言えアナは婚約者です。彼女の身に何か起こったらジェレミーだって不本意でしょう。ジェレミーもただの女嫌いなだけで悪人ではないのです。
方やアナは、契約通りに形だけの婚約者として控え目に、ジェレミーを煩わせることは一切しませんし、言いません。それが彼女なりのけじめなのです。大金を援助してもらっているからには感情を抜きにして契約内容を遂行しているのです。健気ですね。泣けてきます。
アナは自分の容姿に自信もなく、マチルダのような目がぱっちりとした美人に憧れているのですね。その上、彼女の家は豊かでルクレール家とも家族ぐるみで親しくしていて、ジェレミーにも馴れ馴れしくベタベタできる。アナは彼女に対してコンプレックスだらけです。いくら自分が婚約者だからと言って、マチルダから意地悪をされているとはとても言い出せないのでした。
晩餐会の様子は、サンドリヨンだけでなく謎の人物ドウジュがどこからか観察していたようです。ドウジュが助けに入らずともアナは自力で切り抜けました。それだけでなく、ニッキーのこともドウジュからアントワーヌ君にまでバレています。ドウジュさんは優秀ですね。アントワーヌ君には何か彼自身の計画だか陰謀があるのでしょう。アナが結構な魔力を持っていると知って彼女のことも駒というか協力してもらえるのではないか、と言っています。それを当てにしてアナに親切にしていたのでしょうか?アントワーヌ君は悪人なのかそれとも……?
王国物語はシリーズ作なので、作品それぞれは完結していても、沢山の登場人物が脇役に至るまで関わり合い次作や前作などに関係を及ぼしています。続けて読んで下さっている亜逢さまも、時々前作では確かこうだったな、この人がああでこうで、などと思い出しながら(いえ、別に忘れていても全然構いませんが……)読み進めて下さると嬉しいです。