このエピソードを読む
2019年4月12日 07:54 編集済
かなり、ねっとりとしてきました。 馬車を降りたら、キスしてもいいと言う、階級を背にした勝手なルールによって、ニッキーさんがつけ込まれてしまっているようです。 ただ、中身は婚約者のアナさんです。 内心嬉しいかも知れません。でも、そんなそぶりは見せられません。アナさんに心の葛藤が芽生えそうです。 『キスも首から上と手以外にはしない』とか、ニッキーさんが察するとおり、それ以上を我慢していると感じます。 バレちゃいけないニッキーさんにとっては、警戒レベルが上がることでしょう。 でも、なぜか、ニッキーさんはどうしてジェレミーさんが我慢しているのか? を聞いていません。それが分かれば送り狼の対策を考えられたかも知れませんね。 ジェレミーさんはお酒に強いのでしょうか? こういうことに困る時の対策として、しつこい相手にはタップリとお酒を飲ませます。 シラフの時と全く同じって人は少ないです。感覚や能力が鈍ったり狂ったりするものです。 飲ませて動きが鈍くなったところで、とっとと帰宅するとか? それに、多く飲ませれば、お店も潤います。一石二鳥です。 ただ、タガが外れるのも事実です。この対策は相手の適正を見ることも必要となります。 その辺りのお話が読みたかったと思いました。 そんな対策を取らなくても、いざと言う時には瞬間移動という大きな武器があります。うまく作られてるなぁと思いました。 そして、このダミーに使った家がアントワーヌさんと会った家でした。見つかった時に言い訳ができると思ったのでしょう。 でも、なにか、そのために、思わぬモノを踏んでしまったのかも知れません。 早い段階で掲載された人物紹介が気になりますね。確か、謎の人物がいたような……。 今後の展開に大きく関わっていきそうです。 今回もそういう予告編のようなエピソードがありました。次回に心を惹かれるうまい手法でした。 サブタイトルは「送り狼」とありましたが、ジェレミーさんは送り狼にまでは至っていないようです。 でも、この送り狼は現代に使われる意味の送り狼です。 古来の送り狼は縄張りに入った人間を見守る(見張る)狼のことで、馬車で後からつけてくるジェレミーさんの行動に近いといっていいでしょう。 狼は自らの縄張りに入る人間を警戒します。 なので、縄張りに入った人間の後をつけて見張るのです。縄張りの中ではずっとです。人里とか縄張りを出ると離れます。 多くの人間は人間が造った道を通ると狼も知っているので、そこから外れて狼の家族達(巣穴とか)に近づかないか見張ります。 当時の人間から見れば、夜など心細い時に、強い狼が後からついて来て、見守ってもらっているようで、逆に心強く感じたのです。 なので、古来は『送り狼がいたから安心だった』や、『送り狼がいたから怖くなかった』などの使い方をされたのでした。 始め、ジェレミーさんが馬車で後をつけていたので、それを思い出しました。――――― 前回の応援コメントに、私の誤りがありました。 ごめんなさい。 『お姫さま』で思い出したのは、アナさんのお父さんではなく、アメリさんのお父さんでした。 見直した時にも気付きませんでした。 申し訳ありませんでした。
作者からの返信
ジェレミーが少々突っ走っています。馬車の中では何もしない=馬車を降りたら何してもいい、という自分ルールを作り上げてしまっています。けしからんですね。 ニッキーになっているアナは、実は女とばれているのではないか、住んでいる場所から自分の正体が見破られるのではないか、結婚までは純潔を守らないといけない、などの心配が大きくてジェレミーとニッキーの親密度が増しているのに嬉しさを覚えるどころではないようです。 『キスも首から上と手以外にはしない、手と口と舌以外では触らないし、服に隠れている部分には指一本触れない』などとセクハラオヤジ化したジェレミーはそう言っていますが……それでも騎士に二言はないと誓ったようにその約束は守っているようです。 どうしてこの時ジェレミーが権力をかさに着てニッキーを自分のものにしてしまわないのか、という理由は物語の最後の方で明らかにされます。とにかくいざとなったらニッキーは魔法で攻撃するなり逃げるなり何とでもなりますからね。 ジェレミーがお酒に強いかどうかと聞かれれば強い方だと言えます。ニッキーもただのピアノ弾きで、飲み屋での経験も浅いです。女将のイザベルさんのような人だったら、飲ませるだけ飲ませて後は辻馬車に押し込めてハイさよーなら、でしょうね。 ニッキーが仮の自宅としてジェレミーに送らせるのは、前回に出てきたアントワーヌ君の使用人?の家です。お察しの通り、登場人物紹介に謎の人物が居ますねー。アントワーヌ君も謎が多い人ですからね、これからの彼らの活躍にもご期待下さい。 送り狼の由来は知りませんでした。教えて下さってありがとうございます。勉強になりました。現代で言う送り狼がこの意味で使われ出したのは江戸時代くらいからだそうですね。元々の送り狼の『送る』は家に送るではなく、後をつけるということだそうで、馬車でついてくるジェレミーが正にそうでした! ただの偶然ですが、言葉の奥の深さを知りました。――――― 前回の応援コメントについてですが、私もすっかりアメリパパのミシェルさんのことを失念しておりました。娘をお姫さま呼ばわりならこの人と言うくらい姫、姫と繰り返していたというのに、作者自身が忘れてしまっているとは……情けない限りです。 実は二月からずっと王国シリーズのスピンオフでアナの妹ルーシーの話を連載中だったのですね。ですからアナとルーシーのあの頼りないお父さんの方が私の頭の中に常に居てですね、アメリパパの影が薄くなってしまっていました。 まあとにかくアメリがそうであるように、姫と呼ばれて育つ娘はかなりのファザコンですよね。
2018年11月27日 22:23
よくよく考えるとジェレミーってマメですよね。剣術の腕にしたって、頑張ってなきゃあそこまではいけないだろうし。そう考えると案外まじめな性格してるね。
実は真面目で一筋なジェレミーなのです。実は彼がニッキーに手を出さなかったのには理由がありまして、物語の最後の方でさらっと明らかにされます。
2018年5月24日 18:46
一線は越えず、だけどそこまではグイグイくる。セーフとアウトのボーダーラインギリギリを攻めてきますね。これでは家の人もハラハラして仕方ないですね。二人のやり取りをこんな特等席で見られるとは、何とも羨ましい。
一番の特等席で全てを見物しているのは御者のヒューさんですね。彼はストーキングの片棒まで担がされちゃって、少々気の毒でもあります。
2018年5月24日 18:29
ジェレミー様ったら、詭弁がお上手で(笑)こんな素敵な送り狼がいたら、アナでなくても心揺れてしまいますね。
ジェレミーさまはニッキーの前で本性を少しずつ出していますね。今のところは一応お行儀良くしているみたいで、、、
編集済
かなり、ねっとりとしてきました。
馬車を降りたら、キスしてもいいと言う、階級を背にした勝手なルールによって、ニッキーさんがつけ込まれてしまっているようです。
ただ、中身は婚約者のアナさんです。
内心嬉しいかも知れません。でも、そんなそぶりは見せられません。アナさんに心の葛藤が芽生えそうです。
『キスも首から上と手以外にはしない』とか、ニッキーさんが察するとおり、それ以上を我慢していると感じます。
バレちゃいけないニッキーさんにとっては、警戒レベルが上がることでしょう。
でも、なぜか、ニッキーさんはどうしてジェレミーさんが我慢しているのか? を聞いていません。それが分かれば送り狼の対策を考えられたかも知れませんね。
ジェレミーさんはお酒に強いのでしょうか?
こういうことに困る時の対策として、しつこい相手にはタップリとお酒を飲ませます。
シラフの時と全く同じって人は少ないです。感覚や能力が鈍ったり狂ったりするものです。
飲ませて動きが鈍くなったところで、とっとと帰宅するとか?
それに、多く飲ませれば、お店も潤います。一石二鳥です。
ただ、タガが外れるのも事実です。この対策は相手の適正を見ることも必要となります。
その辺りのお話が読みたかったと思いました。
そんな対策を取らなくても、いざと言う時には瞬間移動という大きな武器があります。うまく作られてるなぁと思いました。
そして、このダミーに使った家がアントワーヌさんと会った家でした。見つかった時に言い訳ができると思ったのでしょう。
でも、なにか、そのために、思わぬモノを踏んでしまったのかも知れません。
早い段階で掲載された人物紹介が気になりますね。確か、謎の人物がいたような……。
今後の展開に大きく関わっていきそうです。
今回もそういう予告編のようなエピソードがありました。次回に心を惹かれるうまい手法でした。
サブタイトルは「送り狼」とありましたが、ジェレミーさんは送り狼にまでは至っていないようです。
でも、この送り狼は現代に使われる意味の送り狼です。
古来の送り狼は縄張りに入った人間を見守る(見張る)狼のことで、馬車で後からつけてくるジェレミーさんの行動に近いといっていいでしょう。
狼は自らの縄張りに入る人間を警戒します。
なので、縄張りに入った人間の後をつけて見張るのです。縄張りの中ではずっとです。人里とか縄張りを出ると離れます。
多くの人間は人間が造った道を通ると狼も知っているので、そこから外れて狼の家族達(巣穴とか)に近づかないか見張ります。
当時の人間から見れば、夜など心細い時に、強い狼が後からついて来て、見守ってもらっているようで、逆に心強く感じたのです。
なので、古来は『送り狼がいたから安心だった』や、『送り狼がいたから怖くなかった』などの使い方をされたのでした。
始め、ジェレミーさんが馬車で後をつけていたので、それを思い出しました。
―――――
前回の応援コメントに、私の誤りがありました。
ごめんなさい。
『お姫さま』で思い出したのは、アナさんのお父さんではなく、アメリさんのお父さんでした。
見直した時にも気付きませんでした。
申し訳ありませんでした。
作者からの返信
ジェレミーが少々突っ走っています。馬車の中では何もしない=馬車を降りたら何してもいい、という自分ルールを作り上げてしまっています。けしからんですね。
ニッキーになっているアナは、実は女とばれているのではないか、住んでいる場所から自分の正体が見破られるのではないか、結婚までは純潔を守らないといけない、などの心配が大きくてジェレミーとニッキーの親密度が増しているのに嬉しさを覚えるどころではないようです。
『キスも首から上と手以外にはしない、手と口と舌以外では触らないし、服に隠れている部分には指一本触れない』などとセクハラオヤジ化したジェレミーはそう言っていますが……それでも騎士に二言はないと誓ったようにその約束は守っているようです。
どうしてこの時ジェレミーが権力をかさに着てニッキーを自分のものにしてしまわないのか、という理由は物語の最後の方で明らかにされます。とにかくいざとなったらニッキーは魔法で攻撃するなり逃げるなり何とでもなりますからね。
ジェレミーがお酒に強いかどうかと聞かれれば強い方だと言えます。ニッキーもただのピアノ弾きで、飲み屋での経験も浅いです。女将のイザベルさんのような人だったら、飲ませるだけ飲ませて後は辻馬車に押し込めてハイさよーなら、でしょうね。
ニッキーが仮の自宅としてジェレミーに送らせるのは、前回に出てきたアントワーヌ君の使用人?の家です。お察しの通り、登場人物紹介に謎の人物が居ますねー。アントワーヌ君も謎が多い人ですからね、これからの彼らの活躍にもご期待下さい。
送り狼の由来は知りませんでした。教えて下さってありがとうございます。勉強になりました。現代で言う送り狼がこの意味で使われ出したのは江戸時代くらいからだそうですね。元々の送り狼の『送る』は家に送るではなく、後をつけるということだそうで、馬車でついてくるジェレミーが正にそうでした! ただの偶然ですが、言葉の奥の深さを知りました。
―――――
前回の応援コメントについてですが、私もすっかりアメリパパのミシェルさんのことを失念しておりました。娘をお姫さま呼ばわりならこの人と言うくらい姫、姫と繰り返していたというのに、作者自身が忘れてしまっているとは……情けない限りです。
実は二月からずっと王国シリーズのスピンオフでアナの妹ルーシーの話を連載中だったのですね。ですからアナとルーシーのあの頼りないお父さんの方が私の頭の中に常に居てですね、アメリパパの影が薄くなってしまっていました。
まあとにかくアメリがそうであるように、姫と呼ばれて育つ娘はかなりのファザコンですよね。