応援コメント

第十七条 晩餐会」への応援コメント

  •  貴族の男女が晩餐会へ赴く。

     その身なりについて、ドレスや髪の毛など詳しく表現されて、さらに相手のジェレミーさんも礼服が決まっていて、いざ晩餐会! って、思わせてくれました。

     晩餐会と言う華やかな場に、読み手をうまくその気にさせて、誘(いざな)っているようでした。見習いたい導入でした。勉強になります。


     女性から「仲がおよろしい」や「仲がよくて」と、言われた男性は、その女性からの嫉妬を覚えるものです。

     ジェレミーさんも少なからず、アナさんの嫉妬を感じ取ったかも知れない、と思ってしまいました。


     会場に着いてアナさんを紹介した後、ジェレミーさんの『まあ、な』は、端的でピッタリと思いました。
     アナさんは拍子抜けと思ったようでしたが、私は鼻を高くして、礼服姿で胸を張ったジェレミーさんが思い浮かびました。


     そこで、ジェレミーさんがアナさんを大会に呼ばなかった理由が分かった気がしました。
     もっと、華やかな晩餐会でお披露目をやりたかったんですね。

     大会のように、試合に目が注がれる場所で、ついでのようにアナさんを見せるよりも、誰からも注目を浴び易い晩餐会で見せた方が、『俺は本腰を入れているんだ』と周囲に思わせる効果を狙ったように推測しました。
     一般人には、翌日以降に、噂が広がればいい訳です。

     同じ侯爵ですし、身分としては吊り合いが取れています。小うるさい女性たちも静かになるかも知れませんね。


     また、リュックさんの『やっと仕返しができるぞ!』もよかったです。男女関係において、相手がいる・いない、どっちが劣勢なのか? 女性視点が多い中で、男性的視点に味が出ていたようでした。



     そして、ラスト、アントワーヌさんのビックリした様子が、今後の展開に影響しそうで興味深かったです。
     彼は、みんなの知らない何かを知っているように感じました。

     アントワーヌさんは謎の多い人物とありましたが、謎っぽいのって、読み物としては重要ですよね。


    作者からの返信

     はい。今晩はアナが銀行前で会ったアメリと、リュックの婚約披露晩餐会です。彼らもすったもんだの末にまとまりました。王都銀行の入口階段の出会い時点ではアナもアメリも二人共大変な時期でしたねぇ。

     私はドレスのデザインや髪型などを詳しく描写するのが苦手でして……描写はなんでも苦手なのですが……まあとにかくアナは目の色と同じ青色、ジェレミーは紺色の礼服姿です。二人正装で友人カップルに同乗して自分たちの婚約も公表してしまおう!という計画です。

     ジェレミーがアナの嫉妬に気付いたかどうかはともかく、ジェレミー自身はアメリのことをただの友人だと思っていますね。最初は二人の仲の良さにリュックが妬いて、今度はアナです。

     ジェレミーはアナを連れて公共の場に現れ、周りが驚いているのを大層面白がっていますね。形だけの婚約とは言え、まあ楽しめているのです。良いことです。リュックとアメリは今まで散々からかわれた仕返しが出来る!と張り切っているようです。特にリュックですね。

     しかし、アナとジェレミーはラブラブアツアツカップルには程遠くて少々拍子抜けしてしまっています。もう少し仲の良いふりをした方が良かったのでは?と作者の私でも思わずにはいられません。

     ぎこちなさは残るものの、この晩餐会の出席者にはアナとジェレミーの婚約も知れ渡りました。女除け作戦は成功するでしょうか?

     アントワーヌ君はリュックやアメリとは違う意味で驚いています。亜逢さま、よく気付いて下さいました! 嬉しいです。アントワーヌ君は謎の多い人ですから、まあここでは何も申しません。この作品ではアントワーヌにもう一人の謎人物ドウジュが色々と妙な動きをします。その辺りもお楽しみいただければ、と思います。

  • 二人の婚約には皆一様に驚いていますね。まあ普段のジェレミーを知っている人なら無理も無いでしょう。
    で、クリストフ君は未だに彼女無しですか。アナが困っていた時に現れたのがもし彼だったら、事態は変わっていたかも。縁が無かったね。

    作者からの返信

    アナがジェレミーさまに契約結婚を断られていたら、もしかしたら、、、

    クリストフ君もオススメです。生涯安定の王宮文官職、性格も良し、見た目もリュックの弟だからまずまず良し。どうして彼女居ないのでしょうねー。