このエピソードを読む
2019年3月26日 08:46
この酔っ払いオヤジはっ! って、感じが面白かったです。 言わなくていいことを思うがままに口にする。 アナパパさんは、いらないことを言った時も、許されて育ってきたのだと思いました。甘やかされたボンボンのイメージでした。 他の貴族達と、どのくらい親交があったかは分かりませんが、なんとなく、同性で同じ身分の友人は少なかったのではないかと思いました。 そういうことは、芸術肌なら珍しくないと思います。 なので、アナパパさんの余計な物言いは、孤高の芸術家を表現しているようにも思えました。 アナパパさんは芸術家なのですが、『どうかあの子をよろしくお願い致します』など、家族を気にかけているところに、人間味を感じました。 普通に父親、という位置づけに安心しました。 (家族をも、ないがしろにする芸術家、っていう話も聞きますので……) アナさんのジェレミーさんへの呼び方についての話題が出ました。 馴れ初めの打ち合わせは以前にありましたが、呼び方の打ち合わせはなかったのでしょう。 婚約者なのに苗字で呼ぶのは、確かに不自然ですね。 呼び方については、再度申し合わせが必要なように感じました。 ただ、心の中では『ジェレミーさま』って呼んでいる。 そこ、かわいい! って、思いました。 そして、ジェレミーさんからいただいた焼き菓子を食べたルーシーさんについて、アナさんの『こんな笑顔が見られるならいくらでも頑張れる』との感情に家族愛を思いました。 大きな部分ではないと思いますが、私はアナさんにさらなる魅力を感じました。 そして、立ち聞きのアナさんです。 アナさんは、アナパパさんの父親らしい言葉に喜ぶよりも、その言葉を言われたジェレミーさんの方が、『既に嫌気がさしてないだろうか』と心配しています。 私は一歩早かったように感じました。 読み手といたしまして、まず、父親の言葉に感動した後に、ジェレミーさんを気遣うと予測したからです。 予測と違ったので、アナさんは家族を思いつつも、ジェレミーさんへの気遣いが、それを上回っている印象を受けました。 アナさんの性格上、立場上、そのような感じと、私も受け止めました。 合間妹子様が意識的に、読み手の予測を外したように思いました。 ラストは、いい別れのシーンでした。 娘への愛情を口にする父親に対する感謝と、家族に言えない契約結婚の心苦しさが混じったアナさんの切ない思いが、別れの寂しさに追い討ちをかけているようでした。 ラストにアナパパさんが言った台詞『新作をどんどん世に送り出さないとなあ』は、彼の特徴が良く出ていて、『誰もそんなこと言ってないよ!』と突っ込みたくなるくらいに、吹き出してしまいました。 別れのシーンをうまい具合に茶化していました。 合間妹子様は笑いを取るのも上手です。
作者からの返信
アナパパは何と言いましょうか、空気の読めない発言をして場を和ませようとしたのが大失敗で滑っていると、そう温かい目で見守っていて下さい。彼も娘を大事に思う気持ちは人並みにあるのです…… 彼も特にやもめになってしまってからはアトリエにこもりがちの芸術家ですから、人付き合いは苦手です。それでも亡くなった奥さん一筋で家族のことは大切なのですね。 アナはきっとジェレミーとお互いどう呼ぶか口裏合わせを言い出せなかったのではないでしょうか。いつまでたってもルクレールさまと呼んでいるのもおかしいですけれどね。心の中だけで『ジェレミーさま』と呼んでいる健気な彼女でした。 アナはいつも自分を犠牲にして弟や妹のために働いてきましたから、例えばこんなちょっとした妹の笑顔でも何よりの活力剤になるのですね。ジェレミーのおかげで(本当は執事のセバスチャンとジェレミーママのおかげ)美味しいケーキが食べられて良かったね、ルーシー。 アナの心境としては、家族を騙しているという良心の呵責が彼女の心の大部分を占めています。ですから、父親の言葉に感動するよりも、彼の言葉をジェレミーが鬱陶しく思っていないかどうか気になるのですね。それに娘をよろしく、とジェレミーに頼んでいる父親に対しても申し訳ない気持ちしかないと思うのです。普通の恋愛結婚ではないのですから。 アナパパも時にはキメる台詞を言ってみたり、でも時々は滑ってしまったりと中々予測の出来ない人です。憎めないですよね。
2018年5月15日 01:28
アナパパ、失言が多いですね。もしかして家が傾いた原因の一端がそれ?だけど最後は決めましたね。大事な娘を嫁がせるのですから、ちゃんと娘をよろしくと言うことが出来て良かった。ただ、この結婚の真実を思うと……
アナパパ、お茶目で憎めない人なのです。アナの結婚を喜んでくれています。ただちょっと頼りなくて、領地の運営は任せられません。
この酔っ払いオヤジはっ!
って、感じが面白かったです。
言わなくていいことを思うがままに口にする。
アナパパさんは、いらないことを言った時も、許されて育ってきたのだと思いました。甘やかされたボンボンのイメージでした。
他の貴族達と、どのくらい親交があったかは分かりませんが、なんとなく、同性で同じ身分の友人は少なかったのではないかと思いました。
そういうことは、芸術肌なら珍しくないと思います。
なので、アナパパさんの余計な物言いは、孤高の芸術家を表現しているようにも思えました。
アナパパさんは芸術家なのですが、『どうかあの子をよろしくお願い致します』など、家族を気にかけているところに、人間味を感じました。
普通に父親、という位置づけに安心しました。
(家族をも、ないがしろにする芸術家、っていう話も聞きますので……)
アナさんのジェレミーさんへの呼び方についての話題が出ました。
馴れ初めの打ち合わせは以前にありましたが、呼び方の打ち合わせはなかったのでしょう。
婚約者なのに苗字で呼ぶのは、確かに不自然ですね。
呼び方については、再度申し合わせが必要なように感じました。
ただ、心の中では『ジェレミーさま』って呼んでいる。
そこ、かわいい! って、思いました。
そして、ジェレミーさんからいただいた焼き菓子を食べたルーシーさんについて、アナさんの『こんな笑顔が見られるならいくらでも頑張れる』との感情に家族愛を思いました。
大きな部分ではないと思いますが、私はアナさんにさらなる魅力を感じました。
そして、立ち聞きのアナさんです。
アナさんは、アナパパさんの父親らしい言葉に喜ぶよりも、その言葉を言われたジェレミーさんの方が、『既に嫌気がさしてないだろうか』と心配しています。
私は一歩早かったように感じました。
読み手といたしまして、まず、父親の言葉に感動した後に、ジェレミーさんを気遣うと予測したからです。
予測と違ったので、アナさんは家族を思いつつも、ジェレミーさんへの気遣いが、それを上回っている印象を受けました。
アナさんの性格上、立場上、そのような感じと、私も受け止めました。
合間妹子様が意識的に、読み手の予測を外したように思いました。
ラストは、いい別れのシーンでした。
娘への愛情を口にする父親に対する感謝と、家族に言えない契約結婚の心苦しさが混じったアナさんの切ない思いが、別れの寂しさに追い討ちをかけているようでした。
ラストにアナパパさんが言った台詞『新作をどんどん世に送り出さないとなあ』は、彼の特徴が良く出ていて、『誰もそんなこと言ってないよ!』と突っ込みたくなるくらいに、吹き出してしまいました。
別れのシーンをうまい具合に茶化していました。
合間妹子様は笑いを取るのも上手です。
作者からの返信
アナパパは何と言いましょうか、空気の読めない発言をして場を和ませようとしたのが大失敗で滑っていると、そう温かい目で見守っていて下さい。彼も娘を大事に思う気持ちは人並みにあるのです……
彼も特にやもめになってしまってからはアトリエにこもりがちの芸術家ですから、人付き合いは苦手です。それでも亡くなった奥さん一筋で家族のことは大切なのですね。
アナはきっとジェレミーとお互いどう呼ぶか口裏合わせを言い出せなかったのではないでしょうか。いつまでたってもルクレールさまと呼んでいるのもおかしいですけれどね。心の中だけで『ジェレミーさま』と呼んでいる健気な彼女でした。
アナはいつも自分を犠牲にして弟や妹のために働いてきましたから、例えばこんなちょっとした妹の笑顔でも何よりの活力剤になるのですね。ジェレミーのおかげで(本当は執事のセバスチャンとジェレミーママのおかげ)美味しいケーキが食べられて良かったね、ルーシー。
アナの心境としては、家族を騙しているという良心の呵責が彼女の心の大部分を占めています。ですから、父親の言葉に感動するよりも、彼の言葉をジェレミーが鬱陶しく思っていないかどうか気になるのですね。それに娘をよろしく、とジェレミーに頼んでいる父親に対しても申し訳ない気持ちしかないと思うのです。普通の恋愛結婚ではないのですから。
アナパパも時にはキメる台詞を言ってみたり、でも時々は滑ってしまったりと中々予測の出来ない人です。憎めないですよね。