応援コメント

第十一条 契約成立」への応援コメント


  • 編集済

     『恋人、という言葉がアナの耳に苦く響いた』が良かったです。

     耳に苦い、うまいです!

     そして、その苦いの中には相手のご両親を、本質的には騙している気持ちもある、と思いました。

     息子の恋人を、素直に喜んでいるアルノーさんとテレーズさんです。
     アナさんの身なりについて、何も言わないいい方たちです。

     罪悪感……。

     恋人なんて、とんでもない。
     協力者とか、事業提携者とかといえる関係で、ご両親の気持ちに反しているのです。

     思った以上に苦かったと思いました。



     また、始めは分かっていたのですが、ここで、改めて思い出させてもらいました。

     形だけでも結婚すれば、あの、あの、あの王妃様が、義理のお姉さんになるんです!
     こちらも、思った以上に危ない状況です!

     形だけというのを見破られてしまうのではないでしょうか?
     今からハラハラしてきました。

     人間関係を絡めるのが、実にうまいと思いました。



     婚姻許可証の件(くだり)も、細やかな配慮がありました。
     『馬車をやる』と、ジェレミーさんが言っていたところです。

     アナさんが徒歩で移動しているところも含めて、キャラの行動を洗い出しており、その配慮も欠かさない姿勢が勉強になりました。

     両親に会うという、この回だけの点に絞るのではなく、全体的にキャラ行動を把握する。その幅の広がりに現実感を覚えました。


     最後になりましたが、言い値の1.5倍、ジェレミーさんに男を見ました!
     メッチャ、カッコいいっ!



    作者からの返信

     亜逢さまいつもお読み下さってありがとうございます。

     まさに御洞察どおり、アナは純粋に喜んでくれるジェレミーの両親に対して申し訳ない気持ちになっているのですね。アナのことを見下したり馬鹿にしたりすることもない彼らですから尚更のことです。ですから『恋人』だなんて言葉は自分たちに使われるにはもったいないと思ったのですね。

     ジェレミーの両親にしてみれば、息子に早く結婚して欲しかったのですね。女嫌いで有名なジェレミーがある日突然婚約したいと言い出し、アナを連れて来るものだから驚いたでしょうが、基本は万々歳なのです。

     そうです、アナはジェレミーと婚約結婚すればあの王妃様という小姑がもれなくついてきます! さああの王妃さまは弟の相手のアナに対してどんな反応を示すでしょうか?

     ジェレミーもあまり細やかな気配りができるタイプではないのです。ですからまあ以前は執事のセバスチャン氏にこってりと絞られていましたね。それでも今回ばかりは、いつもアナが馬車を使っていないので、貴族なら当然のことと思われることでも少し気を回すことができました。

     実は良い奴なのですね、彼も。援助のお金も五割増し!よっ、太っ腹!男前ぶりも五割増しです。ボルデュック領の復興もこの気前のいい援助のお陰で早く実現すればいいですね。

  • ご両親はジェレミーに婚約者ができたと大喜びですね。これは、絶対に真相を知られてはいけませんね。
    子供時代の王妃様、いったい何をしでかしたのでしょうか?事細かに書き上げると、それだけで本一冊くらい出来上がりそうです。

    作者からの返信

    王妃さまが主役のスピンオフ「王妃様は変幻自在」近日連載開始です!

    というのは冗談でございます。でも実現すると本編のどの話よりも長編になりそうな気が、、、

    王妃さまも実は変幻魔法だけは得意なのですね。第一作「世界」の婚姻の儀に変幻して紛れ込んでいらっしゃいました。