応援コメント

第八条 侯爵家」への応援コメント

  •  冷静に考えてみると、アナさんの提案は、ジェレミーさんにも好都合と気づいたようでした。

     両親から結婚しろと言われなくなるし、言い寄ってくる女性もいなくなる。そんな一石二鳥ではありますが、ジェレミーさんにとっては会ったこともない相手です。

     でも、そのことを気にしている様子はないようです。
     そんなドライな感じが彼らしさを表しているようでした。

     そして、さらに彼らしいポイントがラストですね。
    「で、俺の妻の座に収まってくれる代わりにいくら欲しいわけ?」
     単刀直入が過ぎるくらいの斬り込みようでした。

     アナさんには借金の肩代わりなので、ジェレミーさんにとっても、ドライな感じに受け取れて好都合でしょう。
     話に乗ってきそうに思えました。


     ここで、あっと、気づきました!

     もしかして、アナさんはニッキーさんであると、なかなか告げないのではないでしょうか?

     二役を演じて、ギリギリのところで、ハラハラしながら切り抜けながら、最後にニッキーさんであるとばれてしまうとか?

     そんな展開に期待が膨らみました。



     そして、アナさんがジェレミーさんを待っている描写が良かったです。
     雪道を歩いてきて濡れていたブーツ、冷えた指先をティーカップで暖めるなど、経済的ギャップを思い知るエピソードでした。

     また、使用人の態度で、家の格を表現されていました。この辺り、うまいなあと思いました。



    作者からの返信

     しばらくはアナの辛い日々が続きます。それでもジェレミーも形だけの結婚に心が傾いたようですね。全然知らない相手の方が書類上の妻としては最適だと考えたのではないでしょうか。

     ここでのジェレミーの目的はとにかくうるさい周りを黙らせて心穏やかに過ごすことだけですね。ですからアナの提案は需要と供給が成り立っていると気付くわけです。

     ジェレミーがニッキーの正体を知るのはいつになるでしょうか? そしてどのようにして知るのかというのも、今のところは読者の皆さまの想像にお任せしています。

     アナはジェレミーの屋敷を訪ねるにしても、自分の装いなどに大変気を遣っています。自分も同じ侯爵家の人間でありながら、ルクレール家の客として相応しい格好ができないということはアナのなけなしの矜持もずたずたになってしまっているでしょう。しかし、ボルデュック家のために恥を忍んでボロボロの身なりでルクレール家に単身乗り込みます。私も最初この場面を書いていてアナが不憫で少々涙が出てきました。

     アナは使用人たちは彼女の前では態度に出さないものの、陰で馬鹿にされているのでは、とびくびくしていました。本当のところはどうなのでしょうか。さて、このルクレール家の執事セバスチャンは色んな意味でスゴイ人です。これからの彼の活躍もお楽しみください。

  • キャッチコピー回収ですね!
    続きも楽しみにしております♡

    作者からの返信

    はい。ありがとうございます。

    これからこの二人の関係がどう変化していくのか(あ、ニッキーも入れたら三人なのか!?)……作者としてはもう結構大変です。なにせあのひねくれもので女嫌いのジェレミーさまですから……

  • ジェレミーは周りからの圧力に参ってますね。ですがそれが無ければアナと連絡を取ることも無かったでしょうから、世の中何が幸いするか分かりませんね。

    作者からの返信

    そうなのです。無謀としか思えなかった『初対面でいきなり求婚作戦』上手くいきそうじゃないですか、アナさん!