応援コメント

第七条 決行」への応援コメント

  •  う、うまい!

     前作のアメリさんを女避けに使うというエピソードが、今作では大きく物語を動かす要因になっています。

     付属的と思われた部分をメインにすえて、大砲の玉のように派手に撃ち放っていました。
     拳銃が大砲に進化したほどのインパクトでした。

     私は、ドカンと撃ち込まれた気分でした。


     しかし、あまりに唐突です。
     飲み屋から出た所でいきなり、結婚して欲しいなんて、嫌われ立ち去られて当然です。

     もう少し作戦を練った方がよかったのでは? と思いましたが、アナさんはそこまで追い詰められているのだという事情を、強調する役目を果たしていたのかも知れないと思い返しました。

     すると、なんて、かわいそうな女の子なのでしょうと、暗い路地に立ち尽くすアナさんを、哀れに感じずにはいられませんでした。


     立ち去ったジェレミーさんが、アナさんが言い寄ってくる1人ではないと分かったところが、周りをよく見ている人物であると感じさせます。

     お酒が入った暗がりで不意を突かれたにもかかわらず、しっかりとアナさんを分析できていたのでしょう。
     侮(あなど)れない男です。

     まあ、普通に言い寄ってくるのであれば、飲み屋のある暗い路地みたいな雰囲気の欠片(かけら)もない場所を、選ぶはずはないでしょうけどね。

     ただ、本能的にと言いますか、心の根本と言いますか、そんな深い部分でジェレミーさんは、何かをアナさんに感じ取ったようでした。

     だから、メモは捨てなかったんですね。

     糸はまだ切れていない。細いけどつながっている。

     そんな期待が後を引きました。
     ホッとするような、火が消えた灰の中で、何かがいまだに燻(くすぶ)っているような感じです。

     よかったぁ~と、胸をなでおろしました。


    作者からの返信

     この物語の構成を考えていた時に、この女嫌いジェレミーにどうやってアナを接近させたらいいのだろうかと悩んでいました。女嫌いということでこれはやはり形だけの結婚という線が良いかな、なんてぼんやり案を練っていたのです。

     ニッキーが飲み屋で会っことがあるだけでアナとジェレミーは他には何の接点もないのです。結局はこんなとんでもない突拍子もない出会いになってしまいました。しかし、このとんでもない出会いだったからこそ、ジェレミーはこの後いつまでたっても鮮明に覚えているようなのですね。

     ジェレミーの印象にはどぎつく残ったこの二人の初体面でしたが、とりあえずアナは相手にされませんでした。当たり前ですねぇ。しかし、女性は絶世の美女であっても皆へのへのもへじに見えるジェレミー、アナには何かを感じたようでした。

     彼が観察していたわけではなく、それこそただ本能で感じただけなのですね。それもその筈です、あれだけ執着しているニッキーと同一人物なのですから。

     とりあえずアナの連絡先をジェレミーは捨てずにとっています。この後はどうなることでしょうか!

  • さすがのジェレミーもこれには驚いていましたね。
    今回は失敗しましたが、名前も覚えてもらったでしょうし、まだチャンスはあります。

    作者からの返信

    ジェレミーさまはどんな美女であろうが名前も顔もまず覚えないらしいので(王妃さま談)その点アナは強烈な第一印象を残し、他の方々よりも大きくリードしております!