序章4

 ※


 西暦3982年9月7日。

 木星圏と火星圏は、以前から外交上や領空圏などの緊張などにより、

 木星圏のあるコロニーの進軍により、戦争の勃発に至った。


 太陽系において、

 3000年に渡る戦争の歴史がこの時から始まった。


 月にも法治国家があったが、この両国の戦争に巻き込まれて内乱が起こった。

 収拾がつく事はなく、月における国家は崩壊し、現在では無法地帯と

なっている。


 木星圏の周辺軌道上に、等間隔で人工衛星都市が在る)の人工衛星は大規模なものではあったが、クローンを作ることについて合法化されていたために人口増加が著しく伸びた。

 食糧は充分なのだが、居住区においては限りがあり、火星圏に侵略という形で戦争を仕掛けた。

 木星は、侵略戦争を行うにあたって、子供一人(オリジナル)が生まれるのと同時に、その子供のクローンを作る。そのクローンが戦場へ送り込まれることとなった。

 そのクローンは、培養液の中で半年で育つ。

 その間に戦闘時におけるプログラムを組んだものを脳へインストール (超低周波によって聴覚視覚を伝い脳へと書き込む)し、戦場へと行くことになった。


 それらによって、オリジナルの方の人類は戦争に出ることは一生ある筈もなかった。


 そして、木星圏には、法律で出産権とクローン権が作られた。


 木星圏では、出産権とクローン権のどちらかを選択することができる。

 そこで出産権を選んだ場合は言葉の通りの意味で、

 クローン権は戦争に行ったクローンは政府の強制であるが、そのクローンとはは別に、自分のクローンを作る権利がある。

 そのクローンはオリジナルの寿命がつきた場合に、オリジナルがセーブしていた記憶を、そのクローンにインストールすることによる方法を取ることもでき得る。

 この出産権とクローン権は、

 100年ごとに更新される。


 他にもこのクローンには様々な選択肢が多岐にわたる。


 後に、この法律は土星、天王星、冥王星、海王星にも設けられた。


 対する、

 火星圏合衆国におけるクローン法については、戦争に行く兵士のみに当てられた法律とされている。

 兵士として、戦場にて現職中亡くなった場合で戦死の場合にクローンに記憶をインストールする事で入れることが許さ

れている。


 それにより、もう一度だけ人生をやり直す機会が与えられて

いる。

 この法律により、戦争による孤児と未亡人をなくす事にもなった。


 一度戦場で亡くなった軍人はもう二度とその職に就けない事となっている。

 

 しかし、特例では、佐官クラス以上の軍人はDNAと記憶のデーターをセーブされる。

 未来において優秀な人員が不足した時に何度でもクローニングにより、その時代に強制的に復活させられる。


 この特例は、

 ある意味、迷惑この上ない法律だった。






 ※


 そして、この3000年に渡ることとなったこの戦争も、始めのうちは木星圏内のあるコロニーと火星のみの戦争をしていた。

 火星、月、地球に衛星軌道に存在するコロニーにと同盟を組み、最終的には一つの国家となり、火星圏合衆国となった。


 そもそも、戦争の原因となった木星圏のあるコロニー、Dear the growという名のコロニーが発端であった。


 西暦4287年現在では、

 木星圏の他のコロニー並びに、土星圏、天王星圏、海王星圏、冥王星圏の国と同盟をら結び、


 太陽系同盟と名乗ることなった。


 

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