第2話 東雲コンツェルン・ホールディングス御曹司東雲和寿Ⅱ

-放課後-



「マイハニー♡待ってたよ♪帰ろっ♪」

「あっ。うん。あれ?今日は、1人だけなの?」

「あぁ。戒達はそれぞれの車で帰ったよ。また来週月曜日俺ん家に集合だし。そうだ。今日も風邪なの?」

「うん。今日も歩いて帰ろうかなと思ってたんだけど。和寿ダーリンの車乗りたいと思ったし。」

「今日こそ義母さんに会いに行くよ?」

「うん。家にいると思うよ。でも昨日ちょっと困惑してた………。」

「ごめんなさい!!」

「私に謝っても………。」

「そうだねー。さぁ。早く乗れ。潮香〜葵桜あーちゃん家に!」

「うん。」



と、私は、言い、潮香さんの運転する車に乗った。



-道中-



葵桜あーちゃん。だーいすき♡」

和寿ダーリン。私も大好きです。」

「あふぅ〜………。ちょっと眠る。」



と、和寿は、言い、私の腿を枕にし、寝始めた。



「お坊ちゃま。昨日は、葵桜アリス様を探した後涙流しながら帰ってきました。」

和寿ダーリン………。そのまんま帰っただけなのに。もぅ。」



と、私は、言い、和寿を起こさないようにキスをした。


数分後に私の家に着き、和寿を起こそうとするとやだ。と子供っぽく喚くから起こし、むぎゅうと抱きしめた。



葵桜あーちゃん!?」

「起きた?貴方。」

葵桜あーちゃん。その呼び方だけは、やめてー。」

「ならシャンとして!お父さんもいるから。」



と、私は、言うと和寿がシャンとした。



-数分後-



「和寿君。いらっしゃい。」

「昨日は、すみませんでした!!」



と、和寿が、謝ると父さんはいやいやと言った後、



「うん?何でかい?昨日、葵桜アリスから聞いたよ。なんか急に和寿の事好きになったってさ。」

「もぅお父さん!!そんな事言わないでよー!!」

葵桜あーちゃん………だぁい好き!」



と、和寿は、言い、私に抱きついてきた。



「婚約破棄申し出ていいの?なら離れて。」



と、私は、言い、和寿を無理矢理離し、私の部屋で私服に着替えた。



葵桜あーちゃん………。大好きなのにぃ………。」

「はい。これ。和寿君。結婚の同意書。あとは、君の親御さんの同意書が、必要だね。」

「あっ。はい。」



と、和寿は、言い、父さんから同意書の入った封筒を受け取り、和室へ行くと鏡で後ろに立っていた私服姿の私を見た。



和寿ダーリン。どうしたの?恥ずかしいんだけど?そんなに見つめられると。」

「可愛い!結婚しよう!今すぐ!!」

「あぁもぅ!!まだそれ言うの!!せっかちは嫌い!!」



と、私は、言うと和寿は、「俺様が絶対ぜってぇ一生かけて守ってやるから俺様に着いてこい!」と、抱きついた後言い放ち、私と長いキスをした。



「和寿のばかぁ………。私の気持ちも分からないで………。」



と、私は、涙流しながら言ったら和寿は、抱きしめてくれた。



「ゴメン。でもこれから分かるようにすっからさ。」



と、和寿は、私の顔を両手で掴み言ったあと、私から離れた。



「チョロい。分かったよー!結婚すればいいんでしょ!!すれば!!プロポーズされるんだったら違う場所でプロポーズされたかったなぁー。高級フレンチレストランとかで。」

「なら無し!!今から行こう!!」

「ダメ!もうプロポーズされてるもんね。って言うか指輪は!!」



と、私は、涙を拭いながら言った。



「この前買ってたんだよ。葵桜あーちゃんに似合う奴を。はい。左手出して。」

「あっ。うん。」



と、私は、言い、左手を差し出すと、和寿が綺麗な指輪エメラルドの指輪を私の左手の薬指に通してくれた。



「わぁー………。綺麗。」

葵桜あーちゃんは、いつでも最高に綺麗だよ。」

「もぅ!!和寿はぁ!」

「実は、もう母からの同意書は貰ってあります。婚姻届もあとは、お義父さんが書くだけです。」



と、和寿は、言い、婚姻届の入った封筒を父に渡し、私を見つめた。



和寿ダーリンどうしたの?」

葵桜あーちゃん。誕生石ってエメラルドで良いんだよね?」



と、和寿は、言い、私を抱きしめてくれた。



「うん。良いけど………。つか、なんでいつも抱きしめるの?」

「だめ?」

「理由によってダメ。で?理由は?」

「愛しの葵桜あーちゃんだから。」

「それだけ?他には?」

「抱きしめたいから。」

「1日1回なら良いよ。別に。人前で抱きしめなければ。あとキスも!」



と、私は、顔を紅くしながら言った。



「そうだ。母さんから連絡。今日、晩御飯一緒にフレンチレストラン行きなさいだって。」

「えっ?私と?3人で?」

「2人で!」

「う………ん。良いよ。別に。」

「和寿君。九時前には、帰すんだよ。」

「はい。」



と、和寿は、言い、私から離れ、車まで私を連れてった。



-数分後の車内-

葵桜あーちゃん葵桜あーちゃん♪愛してるよ。」



と、和寿は、言いながら、私の胸を揉んだ。




「もぅ!和寿貴方!いい加減にしなさい!いい加減にしないと………婚姻届破くわよ!」

「ごめんなさい!!」

「分かったならよろしい!」

「だから………破かないでください!!」



と、和寿は、言い、土下座をした。



「なら約束して………和寿ダーリン。胸を勝手に揉まない。キスもハグも勝手にしない!良い?」



と、私は、涙流しながら言った。



「はい。だから泣かないでハニー♡」

「ホントに?なら抱きしめてキスしよっ?ね?さっきみたいに長いやつ♡大好きだからさぁ?お願い♡ダーリン♡」



と、私は、涙を拭いながら甘えてみた。



「ハニー♡ずっと仲良くしてようね。」



と、和寿は、私を抱きしめ、シートの上に押し倒し、さっきみたいに長いキスをしてくれた。



「胸は、私が揉まれたい時だけ揉んでね♡和寿ダーリン。愛してるよ♡」

「マイハニー♡俺も愛してるよ♡」



と、和寿は、言い、お店に着くまでずっとイチャイチャしてくれた。



-数分後-



「いただきます!」



と、私は、言い、高級フレンチを食べ始めた。



「美味しそうに食べるね。」



と、和寿は、私を見つつ食べながら言った。



「だって美味しいんだもん!!よく知ってたね。このお店。予約取れないって有名だよ?」

「ここ、俺のお店。」

「えっ!?」

「ホント。………ん?あれ?奏音カノンからだ。ん?月曜、酒西通りの洋菓子店LE・MARCHEの先着50名までのミックスベリーパフェが野乃花と二人当たってさ!2人だけじゃ寂しいからみんなで行かない?だってさ。」

「あっ。私も当たったやつだ!でも、私、学校終わったらすぐ向かうけど………まさか………。」

「酒西通りの洋菓子店LE・MARCHE?」

「うん。」

「俺のお店だけど?どうかした?」

「じゃぁ坂西通りの洋菓子店GLAN・MARCHEも?」

「あぁ。うん。俺のお店。どうしたんだよー?さっきから。」

「いや、なんでもないよ。和寿ダーリン。私は、先に行って食べとくね?」

「へっ!?何で?一緒に行こっ?」

「16:30に予約してあるのに?」

「マジで!?俺様に頼めば予約なしで食べられるのに。」

「予約して食べたい!」



と、私は、ぷいっとすると和寿は、私の顔を両手で掴み離したあと スープをスプーンで1掬いした後、私の口に流し込み、ニコッと笑った。



「和寿………美味しい。」

「良かった♪このお店のシェフの得意料理スペシャリテ、すごい美味しいんだ。よく、テレビの取材とかで、いるかいないか分からないんだよねぇ♪所有者オーナーである俺様でも!だから電話して聞いたんだよ。今日は、出勤日だってこと。あっ。そうだ。明日。区役所行こ!婚姻届出しに!」

「なぜに今言うの?」

「婚姻届出しに行こう♪ん?今度は母さんか!なんだよもぅ!」



と、和寿は、言い、電話を切ると、私の携帯が鳴った。



「義母さん!?あっ。はい。もしもし。「明日。婚姻届出しに行くの?出しに行くのなら明日から和寿と寝食を共にしなさいね。あと、これからもよろしくね。嫁姑ケンカしないよう頑張りましょうね。」あっ。はい。」

「変われ! 」



と、和寿は、言い私から携帯を奪うと、もう電話を切られていた。

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