X10~絶対俺様IQ395~

コヨヤミ

第1話 東雲コンツェルン・ホールディングス御曹司東雲和寿Ⅰ

「お菓子狩りだぁ!!お菓子狩りだぞ!!」



と、同学年の男子学生が廊下で叫ぶと、とある男子学生を含めた10人の学生が本革の革靴で私、藤原葵桜フジワラアリスのクラス3-Cの教室に入った。



「3-C 稔枝千咲ミノエチサキだな。ほい。これ。」



と、とある男子学生が何か紙を渡し、私の席の前に来た。



「えっ!?へっ!?えっ!?」

藤原葵桜フジワラアリス。お前は、ちょっと後でここに来い。」



と、その男子学生は、私に校内の簡易地図が描かれた赤い厚紙を渡した。



「えっ!?へっ!?えっ!?」



と、私は、言うと、その男子学生は、他のメンバーを引き連れ私の教室を出た。



その後、隣の席の松田志穂マツダシホちゃんがどんな関係か聞くし、赤紙だって叫ぶ男子学生もいるしごちゃごちゃして赤い厚紙を開いて見れないし困惑していると志穂ちゃんが指定の場所に行かしてくれた。



-数分後-



「やっと来た。遅かったな。マイハニー♡」



と、私を呼び出した男子学生は、言った。



「ちょっとえっ!?何言ってんのよ〜!?」

「冷たいな。俺様の婚約者は、誇るべきことだぞ!マイハニー♡」



「マイハニー♡マイハニー♡うるさい!つか、誰よ!?」

「俺様は、東雲和寿シノノメカズト。つか、覚えてなかったんかよ!!罰で………。」



と、和寿は、言い、私を拘束し、顔を近づけて来た。



「えっ!?へっ!?えっ!?へっ!?」

「マイハニー♡明後日水族館行くよ。」



「どうぞ。」

「何言ってんだよ!おめぇーも行くんだよ。」



と、和寿は、言い、私を軽蔑した目で見た後私にキスをした。



「えぇー!?」

「俺様は、おめぇーの事が大好きだからな!」



「えっ!?」

「明後日ひとりで渋谷のハチ公前に11時前に集合な。マイハニー♡愛してるよ。」



と、和寿は、言い、私を解放した。



「大好きって言ったり愛してるって言ったり………もぅ!」

「あっ。スマホ返すわ。」



と、和寿は、言い、いつの間にか盗っていた私のスマホを返した。



「いつの間に持ってたの!?」

「俺の電話番号登録しといた!マイハニー♡」



と、和寿は、言った。



「もぅ!」

「あっ。早く行かないと先生に怒られるぜ?マイハニー♡」

「あっ。うん。」



と、私は、言い、急いで戻った。



-放課後-



「マイハニー♡待ってたよ♪帰ろっ♪」

「ちょっとえっ!?へっ!?えっ!?」



と、私は、和寿に掴まれている右腕を振り解こうとしながら言うと、和寿に抱き締められた。



「俺がお前ん家に送る。つか、義母さんに会いたいし。」

「えっ!?へっ!?えっ!?へっ!?」

「おっ。潮香来た。」



と、和寿は、言った。



潮香とは、和寿専属の運転手兼執事長。性別は、男。

「和寿お坊ちゃま。申し訳ございません。遅くなりました。」

「いや、良いよ。道………混んでたんでしょ?道交法守ってきてくれてありがとう。あっ。葵桜。運転手居ないの?」



「いつも私は、運転手いるんだけど。朝家が、今日風邪でダウンしてるから。歩いて帰ろうかなと思ってたんだけど。」

「ならいいか。乗れ。」



と、和寿は、言った。



-道中-



「よっ。藤原。」

「宇治原様!!」

「俺様には、様付けしねぇのになんでカイにはするんだよ!!」



「まぁまぁ。落ち着きなよー。和寿リーダー。ねぇ?佳奈。」

「そうですね。優佳さん。」



「紹介しようか。茶髪のポニーテールの方が朱雀院優佳スザクインユウカで、茶髪のツインテールが小鹿佳奈オジカカナ。で、黒髪むっつりスケベメガネが近衛沢朔コノエザワハジメで、金髪金縁メガネが宇治原戒ウジハラカイ。で、後ろの車に深紅のお団子ヘアが菅野夏渚スガノナナ、黒髪の三つ編み女子が織田野乃花オダノノカ織田奏音オダカノンの姉妹。で、金髪ショートヘアが姉乃川環アネノガワタマキ、そして茶髪のロングヘアが小野瀬柚斗オノセユズト。の五人がいるよ。葵桜、俺ん家まで連れて行くから。目的地俺ん家で宜しくー!」



と、和寿は、近衛沢君に突っ込まれながらも言った。



「えっ!?なんでよ!?」

「おめぇーが嫁ぐ家の状況をおめぇー自身が知らなかったらダメだろうが。つう事よ。この車に乗っているメンバーは知っているから…後ろの車のメンバーに教えたいんだよ。」



と、和寿は、言った。



その数分後和寿の家に着いて大広間に行き残りのメンバーに自己紹介をし、小野瀬君が電子機器で色々教えてくれた。



藤原葵桜フジワラアリス。18歳。3-C。家業は、年収三千億の藤原財閥。一人娘。和寿リーダー婚約者フィアンセ。」

「私の個人情報が!!じゃっ。東雲君のは!?」

和寿リーダーのは………。」



と、小野瀬君は、言い、電子機器で和寿の情報を教えてくれた。



東雲和寿シノノメカズト。18歳。家業は、東雲コンツェルン・ホールディングス。14代総裁。」

「総裁!?」



「戒は、書道で凄いし。戒が書いた書なんて5000万円だし。ここにも掛けられてるはずだよ。ほら。」



と、小野瀬君は、言い、宇治原君が書いた書が掛けられている壁を指差した。



「あとは、環だって絵画で凄いし。ほらあそこに環が描いた絵画が飾られているし。」



と、小野瀬君は、言い、姉乃川君が描いた絵画が掛けられている壁を指差した。



「わっ!?」

「すみませんでした!!夏渚様!!代わりの服を準備致します!」



「いえ、良いですよ。示野川さん。制服なんて何千着も有るので。気になさらず。」

「いえいえ、和寿お坊ちゃまの盟友様に危害を与えてしまったので解雇クビ覚悟で土下座させていただきます!!」



と、土下座をしようとしている示野川さんを和寿は、制止した。



「夏渚も、こう言ってんだし、つか、こんなんで俺がクビに出来ると思うわけ?」



と、和寿は、言った。



「はい。14代目当主東雲和寿お坊ちゃま。」

「しないよ!!したら親父に怒られるし!」



「14代目当主なの!?」

「だけど?言ってなかったっけ?」

「うん!!初めて聞いたもん!!」



「あっ。夏渚。待ってて!着替え用意するから。」



と、和寿は、言い、大広間を出た。



「あっ。はい。」

「わっ。おトイレ行ってくるー!」



と、私は、言い、大広間を出てトイレを探した。



-数分後-



「あれ?葵桜アリスは?」



「トイレ行くって言ってたけど遅くない?」



「えっ!?探してくる。」



と、和寿は、言い、私を探しに行った。



-はたまたその数分後-



葵桜あーちゃん!どこ!?ん?ここ………なんか電気ついて………葵桜あーちゃん危ない!!」



と、和寿は、私が倉庫で段ボールが積み上げられている所で立っているとユラユラと揺れ崩れ落ちる瞬間に私を守ろうと壁ドンぽい事をしようとした。すると、1番上の段ボールが和寿の頭に落ち和寿が私にキスするのと同時に私の両胸を揉んだ。



「ん!?」


と、私は、目を開き、感触のある場所を見ようとしたら和寿の顔が目の前にあるのと和寿の両手が私の胸を揉んでいるのがどうにか見えた。



「和寿のバカぁ!!」



と、私は、言い、驚きながらビンタをし、和寿の家を飛び出た。



-翌日-



「ごきげんよう。」



「ごきげんよう。」



「ごきげんよう。先程、東雲和寿様が来てましたわよ。」



「えっ!?」



「ほら。また来ましたわ。」



「えっ!?」



葵桜アリス。ちょっと来い。」



と、和寿は、言い、私が鞄を置いた瞬間私の右腕を引っ張り、屋上へ連れて行った。



-数分後-



葵桜あーちゃん。昨日は、ごめんなさい!!」



「こちらこそごめんなさい!!和寿ダーリンは、悪くないもん。」



「もう1回言って♪」



和寿ダーリン。」



「マイハニー♡結婚しよう!」



「今!?何言ってんの!?結婚!?んじゃね。バイバイ!!」



「ちょっと待て!!」



と、和寿は、言い、教室に戻ろうとする私を後ろから抱き締めた。



「婚約破棄申し出ていい?和寿カズト。」



「ごめんなさい!!だから婚約破棄申し出ないで!!」



「なら………離して。」



と、私が、言うと、和寿は、離れてくれた。



「んじゃね。和寿ダーリン。」



と、私は、言い、教室へ戻った。

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