第9話 「ありがとな」の痛み


 賑わう店内に出た瞬間である。

 ユラが座っていた椅子から立ち上がる――というか飛びかかるように二人に抱きついた。


「シオンくんリアちゃぁぁぁん!!」

「ユラさん!?」

「うおっ!?」

「あの後大変だったって聞いたの! 詳しく聴くからリアちゃんちょっとこっち来なさい!」

「わ、わかったから離せって!」


 表に来て早々、リアはユラに引っ張られて行く。あまりのスピードにぽかんとしていたシオンだが、近くにいたコルドに手招きされて彼と同じテーブルに座る。


「あの、頭の痛みは大丈夫ですか……?」

「なんとかな。首がへし折れたと思ったぞホントに……ま、アレだ。いろいろお疲れさん」

「はい…………あの、僕は」

「お前の判断は正しかった」


 コルドは視界を塞ぐつたを切り裂くように断言した。


「相手に怪我させた、とかは余計な思考だ。お前の魔法でリアは助かった。その事実だけは見失うな」

「……はい」


 うなずくシオンは、正しさと自責がせめぎ合う複雑な瞳を揺らす。コルドはそれを読み取った上で小さく笑って付け足した。


「よくやった。勇気出したな」

「っ……はい」

「体張って女の子を守ったんだ。カッコいいじゃねぇか!」

「守ったなんて大げさですよ……」


 そう。ギリギリな上に無我夢中でおぼろげだったが、間違いなくリアを守ったのだ。

 シオンは少し照れるように視線をそらす。

 その先にはシオンに助けられたシーンを大きな身振り手振りで演じているリアと、それを興味津々に観覧するユラと常連客がいて、顔が燃え上がりそうなほど熱くなった。


「――さて。リアがいねぇ間に話しとかねぇとな」


 脚を組んで声色を変え、コルドは言う。


「リアの傷について、何が見えた?」

「……かなりの連戦と、自覚の無い傷です」

「やっぱそうか」


 ベテランの冒険者は小さく嘆息した。


「詳しくはリアの戦い方を見ねぇとどうとも言えねぇが……加護に振り回されてんだろうな」

「はい、おそらくは……」


 神さま曰く、加護は火種。秘匿ひとくされた能力を芽吹かせる源であり、追いかける夢への加速装置。

 故に、強すぎる想いがある意味ではかせともなり得る。


「思いの丈は成長の速さに直結する…………爆発的に成長した一瞬は、実感があるんだよ。痛みも疲れもフッ飛ぶような昂揚が、な」

「僕は経験がないので一概に言えませんけど……きっと、リアはあったんだと思います」

「十中八九な。まぁ、寛大に許してやれよ。反省はしてるだろうし」

「…………」

「っと。喧嘩になったのを自分の責任と思うなよ。リアは約束をたがえた。お前はちょっと過敏だった。それだけの話だ。次から気を付けりゃいい」


 そこまで言って、コルドは「あー……」と思い出したように苦笑した。


「……多分、リアはやめねぇだろうけどな。どんだけへこたれても一回寝たらピンピンしてる魔導士バカと同じタイプだぜあいつは」

「呼んだか?」

「っ!?」


 ひょい、とリアがテーブルの横に現れ、シオンは声も出ないほど驚く。コルドが『リアのいない間に』と前置きしていたせいで心臓を握られたような心地だった。

 続いてユラも顔を見せ、心なしか顔が青く冷や汗が出ているシオンと眉ひとつ動かさないコルドを見比べる。


「ふむふむ、内緒話の予感!」

「ん。何の話してたんだよ?」

「えっと、その…………」

「そういや、そもそもの疑問だけどよ」


 口籠くちごもるシオンに代わって違和感の少ないタイミングに挿し込み、コルドが話題を転換する。


「リアはどうして路地裏なんかに居たんだ?」

「あ、それまだ訊いてなかった。なんでなんで?」

「なんでって……静かなトコにいたかったし、俺の寝床だし」


 数秒、間が開く。


「…………ん? 待てよ。路地裏にときたま建ってるあばら家にでも住んでんのか?」

「あそこは先住がいる。俺はだいたい路地裏の暗いトコとか屋根の上とかで寝てるぞ」


 話を聞いた三者が、三様に頭を抱える。

 口火を切ったのは意外にもシオンだった。


「いくらなんでも一人で路地裏で寝るのは無防備すぎる! バカなんですか!?」

「んだと!? バカじゃねー! ブッ飛ばすぞ!」

「バカだよ! ほんっとにバカ!」

「二回も言いやがったな!? バカって言う方がバカだバーカ!!」

「なんだコレすっげー面白ぇ」

「ハイハイ、仲良いのは知ってるからストーップ」


 コルドはケラケラと笑い、声が聞こえた常連たちは「シオンが言い争い、だと……!?」と驚愕している。

 ユラは眉間を揉みほぐしながらリアに注意した。


「でも、女の子がそれをやるのは危険すぎるよ。シオンくんの反応が正解」

「だな。この街で運が良かったから無事なワケで、他所でやったら間違いなくただじゃ済まねぇぞ」

「ん……そんなの、わかってる。でも、宿なんか使える金が……」

「だよね。新米の冒険者にとってお金の使い道って死活問題だから……」

「つーか、依頼はどうしたよ依頼は」

「昨日はハゲに絡まれて、今日は加護の事で忘れてた」

「というかリアちゃんが受けれる依頼は二束三文しかないの」


 おいおい、とコルドは苦言をていす。


「最低等級から一つ二つはすぐにでも上がれるだろ。俺でもなんとかなってたんだぞ?」

「…………実は、リアちゃんが依頼成功したことないっぽくて」

「「え」」


 数秒間、コルドとシオンは何を言っているのかわからずまたも停止したが、コルドの方が軽く膝を叩く。


「あー……そうか。わかったわかった」

「へ、何が? あたし今でも意味わかんないんだけど」

「リア。これ読んでみろ」


 と、コルドはテーブルに置かれているメニュー表の一行を指差す。


「そいつは昨日教わったぞ! 『さかな』だろ!」

「え、っと…………『白身魚とレモングラスのソテー』…………が読めない?」

「ん。難しいのはシオンに訊いてるからな」

「そういえば何の違和感もなく教えてました……」

「つまりは、公用語がロクに読めねぇから依頼書がイマイチわからねぇって話だ」

「マ・ジ・か」


 開いた口が塞がらない様子のユラだが、すぐさま表情が真面目に切り替わる。


「むむぅ、明日から難しい文字にルビを振るようにした方がいいなコレは……」

「で、話を戻すがリアの住居だ。流石に根無し草は今日までにしといた方がいい。夜盗がいねぇとも断言できねぇし、何よりもシオンの胃がたねぇ」

「あ、じゃあギルドの宿舎――――あたしの部屋は? ずっとは厳しいかもだけど、一ヶ月二ヶ月なら余裕だよ!」

「そいつが無難だな。リアはどうだ?」

「ん、ありがてーけど…………なんか悪いな。オレばっかいろんな事、世話になってて…………」

「てやっ」


 気後きおくれするリアの頬をユラが両手で挟み込み、無理矢理上げさせた。


「ふぁ、ふぁひを……」

「そんな事気にしなくていーの。あたしがいいんだから大人しくおねーさんに甘えなさいっ! まったく、傍若無人ぼうじゃくぶじんなのにこういうとこ律儀で真面目だからいじらしいのよ、このこのぅ」

「ふひゃっ!? や、やめろ! くすぐってー!」


 じゃれ合い始めた二人から目を逸らしつつ、当面のリアの安全が確保されたことでシオンは胸をなでおろした。

 それが一段落してから、コルドは「さて」と切り出す。


「ひとつ訊くが………リア。明日も森に行くか?」

「ん! 強くなりてーからな!」

「うーし、じゃあ特別に俺がレクチャーしてやる。ありがたく思え」

「マジか! あれ、でもコルドって強いのか?」

「おーおー、一丁前にうたぐりやがって。これでも一級冒険者だかんな」

「いっきゅー? なんか投げんのか?」


 とんちんかんなリアへ、コルドが注釈を入れる。


「冒険者の格付けだよ。基本的にはチームに対してランク付けがされんだが、何級冒険者ってのは個人に与えられる称号だ。俺は対象が森に限って一級と認められてる特例だが……どっちにしろ緊急事態なら最前線に駆り出される、ちゃんとした強い奴って事だ」

「じゃあスゲーんだな! 見た目によらず!」

「いい加減ブッ飛ばすぞお前。まあ事実だけどよ」

「あうっ」


 腹いせに軽くリアのデコを小突き、


「短剣はロクに使えねぇが、別に教えられる事なら少しはある。得物そっちの師事は俺の仲間が帰ったら頼んでやるよ」

「ん! ありがとな!」


 実直な笑顔を見て、コルドは穏やかに笑った。


「…………で、さっきからお前ら二人は何を黙ってんだ?」

「だ、だってさ……」

「コルドさんが師事を申し出るなんて……」

「あの面倒事嫌いのコルドが……!?」

「でっ、でもありがとうございます! コルドさんが一緒なら安心です!」

「おう。安心してくれんのはいいが、お前も来るんだぞシオン」

「!?」


 硬直するシオンの隣にコルドはサッと移動し、


「元気爆弾のリアを俺一人でどうにかできると思うなよ。こーいう手合いに手綱たづながつけらんねぇのは、俺の相方のおかげで嫌ってほどわかってんだからな。お前がいれば多少は大人しくなるだろ」


 と、小声かつ早口で言った。


「で、でも……」

「たしかに森は荒れてるが、深い場所にゃ潜らねぇよ。あの辺のモンスター程度ならお前らを守りながら戦える」


 それに、とコルドがリアへ視線を向ける。


「お前も少し、前に進み始めていいんじゃないか?」


 シオンは言葉に詰まった。


「前、に……」

「つっても決定権はお前にある。嫌なら断って構わねぇ」

「…………」


 コルドが離れると、入れ替わりにリアが寄った。その目は嬉しさに細められている。


「な、なーシオン。お前も来てくれるのか?」

「リアは、僕が来てもいいんですか…………?」

「ん! あったりめーだろ! オレはシオンが一緒の方がいい!」


 純粋な返答で、シオンはようやく決断した。


「なら、その……僕も、行きます」

「ん! そっか! 一緒にがんばろーなシオン!」


 酔い覚ましの冷水を口に含み、コルドは「責任重大だな」と呟く。


「あの面倒事はゴメンだぜとニヒル気取りのくせに実は面倒見がいいというわかりやすい性格のコルドが…………ってそれなら納得か」


 ユラの猫耳をコルドがつまみ、思い切り引っ張る。


「に゛ゃぁぁ!? 千切れ、千切れりゅぅぅぅ!」

「お前は調子こきすぎなんだよ。誰が厭世家ペシミスト気取りだコラ」

「そんにゃの言ってにゃいじゃんかぁぁぁ」

「ユラって痛いと猫っぽくなるんだな」

「あはは……程々にしてくださいね?」

「気が向いたら、な!」

「ぎにゃァァァ!」


 涙目で叫ぶユラが解放されたのは、通りかかったベリーがコルドに拳骨を喰らわせた時だった。

 ユラはヒリヒリ痛む猫耳を擦りながら縮こまる。


「ひっどい目に遭った……」

「ホントよねェ。女の子の耳を引っ張るなんて万死よォ。万死」

「納得いかねぇ……ぐはっ」


 うぅ、後輩シオンくんとリアちゃんへの見栄で意地でも猫言葉は言わないようにしてたのにぃ……、と赤面を隠すユラ。猫人族キャットピープルいて「にゃ」と口に出すのは舌足らずであると同時に『あざとい』行為なので恥なのだとか。


「……あ、今の内にコルドのお財布で会計しとこーっと」

「切り替え早っ!」

「落ち込んででもしょーがないからねー」


 とはいえ、一頻ひとしきり落ち込んだら即座に持ち直すのがユラなのだが。

 ベリーは外の暗闇を見やり、はたと懐中時計を見る。


「そういえばもう遅くなるけど、帰らなくていいのォ?」

「ありゃ、あたしは明日も仕事だから帰らないと。リアちゃん、行こっか」

「ん。わかった」

「じゃあ、僕もおいとまします」


 お会計――それがコルドのふところから出たのかは定かでない――を済ませて外に出ると、シオンとユラは真逆の方角を向く。


「あ、そっか。シオンくんは西だもんね。ギルドとは真逆だ」

「はい。お二人とも、また明日。おやすみなさい」

「うん、おやすみー!」

「ん……」


 互いに背を向けて歩き始め――ものの数歩でユラはニヤッと笑った。


「リアちゃんリアちゃん」

「ん?」

「シオンくんに言いたい事でもあるんでしょ?」

「んなっ……!?」


 なんで、という理由は単純だ。たった数歩の間にもリアはゆっくり遠ざかるシオンの背を口惜しそうに見つめていたのである。


「んー……手当てのお礼とか?」

「や、やっぱりユラは心が読めるのか……!」

「わーお、当たっちゃったぜぃ。ほら、早く言ってきなよ」


 リアは少し迷った様子だったが、すぐに勢いよく頷いて街灯の中を駆け出す。


「シオンッ!」

「?」


 呼ばれたシオンも振り向き、小走りでリアの方へと駆け寄る。


「どうかしたの?」

「ん……えっと、ポーションと包帯、ありがとな」

「そんな……当然の事ですから」

「そ、それと……助けてくれた時のシオン、カッコよかったぞ!」


 ピクリ、とシオンの腕が震えた。


「本物の英雄みてーだった! オレもあんな風に誰かを助けられるようになりてー!」

「ッ…………リアなら、きっとなれますよ」

「ん! オレ、約束守りながら強くなるからな!」


 シオンの言葉に、屈託なくリアは笑う。褒められて照れるリアには、シオンが垣間見せたはち切れそうな感情を見取る事ができなかった。


「今日はありがとな、シオン! じゃな!」

「はい…………また、明日」

「ん!」


 リアは大きく手を振り、何度も振り向きながら遠ざかっていく。

 彼女の姿が見えなくなると、シオンはゆっくりと歩を進め――――路地の角をひとつ曲がった瞬間、壁にもたれかかった。

 温かなオレンジの光が灯る表の通りとは対照的な路地裏の宵闇に身を預ける。闇に溶ける顔は蒼白。


「当然の事、か…………」


 呼吸が浅く、シオンは苦しそうに胸元を掴んだ。

 かすみがかった思考で、数十秒前が再生されていく。


――英雄みてーだった!


 そう笑うリアの対面――――シオンの背後から、声がした。


――そんな資格、お前には無い。


「は……ッ、――――ぁぐ、ぅ……」


――ありがとな、シオン!


 耳元で、声が。


――あの時は助けられなかったくせに。


 ちが、う。だって、――、は。




――私は救えなかったのに。




 喉元に、黒いもやの爪が触れる。


「う――――ッ!?」


 弾かれるように振り向く。あるのは煉瓦の壁だけで、靄などどこにもない。

 激しい拍動と裏腹に脱力し、壁に寄り掛かった。

 空が見える。無秩序に絵の具を水もなく混ぜ合わせたような空。今日は雲が濃いせいか星も月も見えず、澱んだ黒は全てを飲み込んでしまいそうだ。


「どうして、僕は」


 その続きを唇を噛んで潰すと、ずり落ちるように座り込む。

 全身から生命力が虚脱していく感覚は身体が浮いているような、同時に四肢を鎖に繋がれたような気分で好ましくなかった。

 胸の中心が疼く。

 ここだけが異常に熱くて、自分の一部じゃないみたいだ。頭痛がする。吐き気も。病熱じみたそれに心が融解されているのかもしれない――――ならばいっそ、この身体の一切合切を融かし尽してほしい。

 シオンは自分の腕をかき抱いた。まるで、宝物を守ろうとうずくまる幼子おさなごのように。


――――人を助ける。

 それは当然の事だが、難しい事だと母は教えてくれた。

 助けても見返りなんて滅多にない。むしろ理不尽に責め立てられるかもしれない。

 どうしても救えず、癒えない傷を負うかもしれない。

 やるかどうかは自分次第だ。でも――


「どんだけ傷ついたとしても誰かを助けたいって思うお人好しもまた、英雄だ」


 そうして笑う顔を、今も憶えている。


「……は、はは」


 シオンは乾いた声を足元に落とした。

 だったら、僕は何なのだろう。

 剣の腕はない。魔法も上手く使えない。何かの象徴になれるイメージができない。傷つくのは怖いし、責められるのは嫌だ。何かを背負う覚悟もない。

 なのに、リアを助けた。傷を治療した。たしかに助けられただろう。

 それでも抱えるこの痛みは、矛盾している。


――僕は感謝されることすら怖いのか。


「弱いな、僕は……」


 英雄になれない。

 そんな妄執を、今も身体に刻んでいる。

 英雄に――――いや、前に進めない数多の理由は、自身が勝手に科せたのだと知っている。周囲がそんなことはない、と気付かせようとしてくれているのもわかっている。

 それでも立ち止まる自分が、歯痒くて憎たらしい。なんて臆病な愚者なのだろうか。

 そんな体たらくのくせに未だに困っている人を見捨てられないのは、優柔不断な心根にまだ英雄への憧れが棲みついているからなのだろう。深く埋め立てた泥濘でいねいの奥で、こんな願望がしぶとくくすぶり続けているからなのだろう。


「…………僕、は」


 それでも、できない。

 シオンにも、周囲にも――――リアにすら嘘を吐いて、この脆弱さをかくまい、答えを先延ばしにし続ける。そうすればきっと、彼女も気付く。

 龍の少女が高く評価している僕は所詮、偶然にも最初に出会っただけの少年で。少女が見ているのは、純情ゆえに深い恩義と浮き立つ熱が見せている虚像だと。

 僕はカッコよくも美しくも強くもない、お礼を言われる価値も無い。とても弱く情けない器なのだと。

 それでいいんだ。そう納得させて、歩いたフリをし続けよう。

 幻滅されるのはつらいけど、この泥沼に人を巻き込むわけにはいかない。

 苦しむのは僕だけでいい。

 僕に『夢』は許されない。

 きっと、いつまでもこのまま。

 それでいい。

 それだけが願いで、あがないだ。


「――――――――」


 ピキリ、と。

 心にヒビが入る音がした。

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