第17話 結婚(松田さん7)

 前回の電話から、一週間と経たずに松田さんが電話をくれた。それも23時半に。いつもと違うサイクルと時間に、僕はちょっと不安になった。何か、悪いことか?しかし、松田さんの声はとても明るかった。そして少し、興奮気味だった。


「ごめんね、しょっちゅう電話して」と彼女は謝った。謝ったけれど、彼女の口調が明るいせいで、少しも謝っているように聞こえなかった。「あのね。今日は、私の話を聞いて。ちょっと長い話だけど、我慢して聞いてね」

 松田さんは、力強くそう言った。どうやら、僕が聞かねばならない話をあるようだ。

「大丈夫だよ、どんだけ長くても。好きなだけ話して」

 松田さんは、電話口で大きく深呼吸をした。深呼吸すら、軽やかなリズムを取っているように思えた。ダウン、アップ、ダウン、アップ。僕はダンスのやり過ぎかな、と思った。


「私が、アメリカ文学専攻だって話はしたよね」

「うん、覚えてる」

「ちっとも、面白くないって話もしたよね」

「それも覚えてる」

「でもね、一つだけ例外の授業があったの。それはね、ヘミングウェイを題材にした授業で、すごく面白い授業なの」

 ヘミングウェイは、僕も何冊か読んでいた。でも、大学の授業になるのかな?と違和感を覚えた。

「1999年においてね。ヘミングウェイは、もう完全に廃れた評価の低い小説家なの。『今さら、ヘミングウェイ?』ていう雰囲気が、文学界ではあるの。マッチョで完全無欠なヒーロー、ハリウッド映画みたいな勧善懲悪なストーリー、そして劇的な死。もうそこに、文学的価値はほとんどないと思われてるの。

 だから、その授業も人気がなくて。その上、必修じゃなくて選択科目だから、生徒も回を重ねるうちにどんどん減っていった。夏にはもうガラガラになっちゃった。でも私は、その授業に出続けたの。なんでだと思う?」

「その先生の授業が、面白かったから?」

「それもある。だけど、本当の理由はね。その先生が、太田くん、あなたに似てたからなの」

 僕に似てた!?それが授業に出る理由!?田崎に似ているというなら、話はわかるけど。松田さんの話が、僕にはさっぱりわからなかった。

「太田くんに、しょっちゅう電話しちゃ悪いと思ってたから。代わりに、その授業に出てたの」

「その先生は、いくつくらいの人なの?」

「40」

「40!?」

 40歳で僕に似ているとは、いったいどんな顔なんだ?僕は自分が40歳になった時を想像しようとした。しかし、僕の現在の想像力では、そんなに老けた自分を頭に描けなかった。40歳は、あまりにも遥か遠くの話だった。

「40歳で僕に似ているなんて、全く想像がつかないよ」

「顔もそうなんだけど、なんというか、話し方も太田くんに似てる。ゆっくりと落ち着いた話し方なのに、言葉に”迫るもの”があるというか・・・。そういうディティールが、私に太田くんを思い出させるの」

「夏休み前の頃には、もうすっかり生徒が少なくなって、先生も含めてみんな顔見知りになっちゃって。前期の最後の授業の後は、先生と生徒全員でお食事会をやったんだよ。でも、その頃の私は・・・。もう極度に、暗かったから。その先生が、心配して声をかけてくれたの。『悩みがあるなら、どんなことでも言いなさい。僕にできることは何でもするから』って、言ってくれたの」

「いい先生じゃない」と僕は言った。

「そう。そういうところも、太田くんと似てる。でもさすがに、『私、実は妊娠してます』なんて言えないよ。私と先生は、あ、その先生、鈴木先生っていうのね。その晩は、鈴木先生にお礼を言っただけで別れたの。

 その頃私は、中絶の準備をしながら、悶々としてた。頭が裂けそうなくらい、つらかったんだよ。それで太田くんに電話をかけた。そしたらあなたは、『子供を産め』と言う。私はキレたよ、悪いけど」

「すまなかった。君のつらさも考えず、軽はずみなことを言ってすまなかったと思ってる」

「太田くん、ここは謝るとこじゃないんだよ」と松田さんは、少し怒った様子で言った。「あなたのおかげで、私は前に進めたんだよ」

「前に進んだって、いったいどうしたの?」

「私は太田くんの分身、鈴木先生に助けを求めたの。『ヘミングウェイの短編を夏休みのうちに勉強したいんです。だけど、手に入らない作品ばかりで困っている』って。ヘミングウェイなんて、『老人と海』を別にしたら洋書専門店でもほんの少ししかないの。鈴木先生が『だったら、僕の本を貸すよ』という話になって。都内の喫茶店で、待ち合わせすることになったの。

 その頃私は、もう歩くのもつらい状態になってて。日傘を持って、それを杖代わりにして、ヘトヘトになってその喫茶店にたどり着いた。そしたらさあ、鈴木先生は全く気の利かない人で。ヘミングウェイの短編を、大きな袋いっぱいに入れてきたの。二人でゆっくり話したあと、私は『今日は体調が悪くて。せっかくですが、こんなにたくさんの本を持って帰る体力がありません』って白状したの。

 そしたら鈴木先生は、『それなら、僕が家まで運ぶよ』と言ってくれた。鈴木先生がその本を全部持って、二人で私の家まで一緒に帰って、うちの近所のサイゼリヤで一緒に夕食を食べたの。その頃の私は、もう何も食べる気持ちがなくて、全部残しちゃった。でもね、鈴木先生との話は楽しかった。夏休みの間に、また会う約束をしてその日は別れたの」

「ほんとうに、いい先生そうだね」

「そうなの」と松田さんは自慢気に答えた。「でもね、鈍感なの。絶望的なほど。私のお腹は、だいぶ大きくなってたのに、鈴木先生は、私のこと”ただのデブ”だと思ってたんだよ。ひどいでしょ?」

 僕は、思わず吹き出してしまった。すると松田さんも、ケラケラと声を上げて笑った。僕らはしばらく笑い続けた。幸せなひと時だった。

「それから8月の上旬に、もう一度二人で会ったの。品川の裏にある、住宅街の中の小さな喫茶店で。しばらくヘミングウェイの話をした後、鈴木先生が若い頃ギターを弾いてたって言い出して。

だから私、太田くんから聞いたビートルズの話をしたの。ちょうど太田くんと電話で話した翌日だったから。ビートルズの曲の秘密について、詳しく話したの。そしたら、彼は目を輝かせて聞いてた。話を聞きながら、左手をゴソゴソ動かしてるの。あれ、ギターを弾いてるつもりなのね」

「鈴木先生は、どんなバンドが好きなんだって?」

「これがものすごくマニアックで、私が聞いたこともない人ばっかり。私も聞いた直後に忘れちゃった。でも、音楽は繋がってるんだね。鈴木先生は、ビートルズをほとんど聞いてないそうなんだけど、太田くんの話はよく理解できたみたい。目をさ、少年みたいにキラキラ輝かせてさ。20歳離れてるけど、本当に可愛いの」

 はて、と僕は思った。そんな鈴木先生を楽しませるような、大した話をしたっけ?確か、ビートルズ流スリーコードの話をしたんだったな。

「二人ですっかり盛り上がって。それから今月、あと二回都内で会った。で、鈴木先生が『また、ビートルズの話が聞きたいな』って言ってて。それから『次は、すごく美味しいお店に招待するよ』って言ってくれたの。その約束の日が、今日だったの」

「今日?」

「そう。たった今まで、鈴木先生と会ってたの。それで、帰ってきてから太田くんに電話したの。だから遅くなっちゃったの、ごめんね。でも、電話せずにはいられなかったの」と、松田さんはすまなそうに言った。

「いいよ。気にしないで。僕は夜遅いから」と僕は言った。しかしダンスのせいで、僕の生活パターンが完全に変わっていた。毎朝6時のランニングは、もはや日課になっていた。だから、今も少し眠気を感じた。

「今夜のお店は、白金台にあるスペイン料理屋だったの。すごく静かな場所にあって、お店は広くはないけどテーブルが大きくてゆっくり話ができる造りだった。鈴木先生、一生懸命調べてそこを選んだんでしょうね」

 白金台、高そうだな。ゲスな僕はすぐに会計が心配になった。二人分で、べらぼうな金額を取られそうだった。

「幸い今日は、私も調子が良くて。料理の匂いを嗅いでも平気でいられたの。ひどい日は、吐いちゃう時もあるんだけど。ねえ、彼はね。値札がついてそうな新品の青いスーツを着て現れたの。それも、えらくデザインがとんがってて。全然彼に似合ってないの。もう、一目で吹き出しちゃった」

「そんだけ、今夜に気合が入ってたんだと思うよ。でも・・・」

「なあに?」と松田さんは、優しく僕にたずねた。

「鈴木先生の、ご家族は大丈夫なの?奥さんとか・・・」

「彼は、独身なの」

「なあんだ」

「後で聞いたんだけど、30歳の時に酷い失恋をしたんだって。それ以来、恋愛ができなくなったんだって。純粋になることを、諦めちゃったんだって」

 純粋になることを諦めるか。僕は Don Henlyの名曲『The End Of Innocence』を思い出した。

「それからね、彼の服装の続きなんだけど、その青いスーツの下にオレンジのシャツを着て、黄色のネクタイをしてたんだよ!」

 青、オレンジ、黄色。

「それって、調和するんだっけ?」

「する訳ないでしょ!最悪だよ。彼は普段、ほとんど服装に気を使わない人なの。ジーパンにTシャツの人なの。もう、あれには参った」

「さっきも言ったけど、それだけ今夜に賭けてたんだね」

「うん。お金もかかったと思う。最悪の結果だったけど」そう言って、松田さんは爽やかに笑った。いつまでも聴いていたくなるような、クラシックの名曲のような笑いだった。

「二人でテーブルを囲んで、前菜を食べながらビートルズの話をしたの。前回の続きを。彼は一層目を輝かせて聴いてたよ。途中から手帳を開いて、メモも取ってた」

 それで僕は理解した。先週松田さんが、詳しくビートルズの話をしたがったことを。彼女は彼女で、今晩に賭けていたのだ。だから綿密に準備していたわけだ。

「この間太田くんから聞いたことを、私もピアノで弾いて確かめてみた。びっくりするくらい、美しい響きを感じたよ。私はこれまで、数え切れないくらい、いろんな曲を弾いてきたよ。だけど、それは弾いてただけだったのね。その曲が持つ、響きの美しさを聞き逃してた。

 とにかく鈴木先生と、ビートルズの話をしてすごく盛り上がったの。彼は、太田くんに会いたがってたよ。私は『浪人生だから、そっとしておいて』って言ったけど」

 僕は会うのは構わないんだけどな、と思った。でもそれでは、二人の時間ではなくなってしまうということか。

「ビートルズの話が終わって、メインディッシュが出てきたところで、私は勇気を出して言ったの。『私、妊娠五ヶ月なんです』って。彼、私のことをただのデブだと思ってたから、しばらく息止めて固まってた!驚きでしょ?」

 僕は鈴木先生に同情した。僕だって、松田さんには驚かされっ放しだったから。最初から。

「私、全部話したの。4月に、一晩だけ会った人と寝たこと。その人はそれ以来、一度も会ってくれなかったこと。それを、太田くんにだけ相談したこと。6月に妊娠がわかって。その彼に連絡したけど、やっぱり相手にされなくて。中絶するつもりで準備してきたこと。でも7月に太田くんと話して、『産むべきだ』って言われてキレたこと。そんな細かいことまで、全部話したの」

「うん」

「そしたら、彼はね。話の途中から、だんだん顔が赤くなってきたの。黙って聞いてくれてはいるんだけど、もう興奮してるのが手に取るようにわかるの。7月の太田くんとの電話の話を終えた時、私は話を止めたの。そしたらさあ、彼は突然立ち上がって、なんて言ったと思う?」

 松田さんは、いたずらっぽくそう言った。僕には、何が起こったか想像がつかなかった。

「わからないよ」

「彼ね、『僕が産む!』って叫んだの。おっきな声で。もう、他のお客さんもびっくりよ。みんな私たちのこと見てた。私は、『おいおい違うでしょ。産むのは私なの、あなたは産めないの』って言おうかと思った。でもそれじゃ、漫才のボケとツッコミでしょ。だから黙ってた。

 彼はしばらく、顔を真っ赤にして立ち尽くしてたの。しばらくして、ようやく冷静になったらしくて席に座ったの。それから、彼は言ったの。『僕と結婚を前提として、付き合ってくれませんか?』って。すごい小さな声で言ったの。さっきとは大違い。さっきの勢いはどこに行ったの?、と私は思った。だから、意地悪だけど『なあに、聞こえない』って、怒ったふりをして冷たく言ったの。

 そしたら、今度はすごかった。『僕と、結婚を前提として、付き合ってください!』って、馬鹿でかい声で叫んだの。セリフは古臭いし、もう店中の注目の的よ、まったく。でも嬉しかった。私は、『はい』ってはっきり答えた。

 そしたら、店中の他のお客さんやお店の人までが、立ち上がって拍手してくれたの、しばらく。もー、びっくりした。はたから見れば、父親と娘と思われてもおかしくないよね。よくわかんないけど、娘の二十歳の誕生日お祝いでもしてると思った人も多いんじゃないかな。

 お店の人が、気を利かせてシャンパンを出してくれたの。ただで。でも今の私には無理。お店のウェイトレスさんに『私、妊娠五ヶ月なんです』って言ったら、クエスチョンマークが十個くらい並んだような顔してた」


「ねえ、太田くん」と松田さんが言った。「あなたが、私に勇気をくれたんだよ」

「僕が?どうして?」

「どうしてって、あなた小鴨さんのためにビルの壁を登ったんしょ?彼女の前で、踊ったんでしょ、セプテンバーを」

「よく、そこまで知ってるね」

「有名な話だよ。もう、高校時代のクラスメイト全員知ってるよ。坪田さんだって知ってるよ」

 坪田さんの名前を聞いても、僕の心はあまり揺れなかった。坪田さんは、遥か遠くの人だ。彼女は彼女で、男女関係のいろんな問題を抱えていることだろう。それに僕が関わることはないだろう。きっと誰かが、彼女を守っているだろう。

「ロープで身体を縛って、空中で踊ったんだって?怖くなかった?」

「正直、死ぬかと思った。何度も」

「でも、やったんだよね、それが太田くんなんだよ」

「ねえ」と松田さんは僕にささやいた。それは甘く、それていて切なさを持ったささやきだった。

「私が今夜、どれだけ勇気が要ったかわかる?」

「確かに。きっと、怖かったと思う」と僕は答えた。

「怖かったよ。『妊娠してる』なんて話したら、彼を失うかもしれないと思ったもん。でもね、そこで太田くんのことを考えたの。私の恐怖なんて、全然大したことないじゃんって思ったの。だから、全部彼に話せたの」

「勇気って大事だね。でもね、松田さん」と僕は言った。

「僕の場合、ちょっと違うんだ。勇気も確かに必要だけど、それ以上に『せずにはいられない』んだよ。僕の場合」

「どういうこと、それ?」

「僕は先月、君に子供を生むべきだと言った。賛否両論あるのは分かっている。君に話すのも勇気が要った。だけど、勇気というより、“言わずにはいられなかった“んだ」

「どうしてなの?本能ってこと?」

「そういう訳じゃない。君が妊娠したと聞いて、僕は僕なりに悩んだ。いろんな角度から考えた。でも答えが、なかなか見つからない問題がある。松田さんの問題は、まさにそれだった。でもうんうんと毎日悩んでると、胸の奥からストンと答えが出てくることがある。それが『子供を生むべき』という答えだったんだ」

「小鴨さんの場合もそうなの?」

「うん。そうだね」と、僕は答えた。「病院は、いいところに移った。でも、それだけじゃ足りない気がしたんだ。考え続けて、それが『笑い』だと思い当たった。そっからは一気さ。身体を鍛えて、ダンスや岩登りを覚えて。準備を整えて決行したわけ。それをやれと、胸の奥から声が聴こえ続けてた。恥ずかしいから普段は言わないけど、それは『良心』だと思っている」

「両親?」

「親じゃないよ、良い心だよ」と僕は訂正した。

「私にはわからないな」と松田さんは言った。「でもそれが、太田くんの正体なのね」

「僕は、大したことはしてないよ」

「そう言うのも、太田くんなのね。あなたのことが、よくわかってきた」


「ねえ、松田さん」と僕は電話の終わりに松田さんに頼み事をした。

「なあに?」

「子供の名前のことなんだけど、彼とよく相談して考え直してくれないかな?」

「男の子だったら、太田くんの名前をつけること?」

「そう」

「彼は、絶対賛成するよ。あなたはまるで、ヘミングウェイの小説に出てくる、マッチョで完全無欠な主人公そのものだもん。普通の人が思いつかないことをする、優秀なヒーローだよ。おまけに、ビートルズのことも教えてくれる」

「いやあ、荷が重いんですけど・・・」

「悪いけど、親は私なの。名前をつけるのは私と彼で決めるの。わかった?!」

「わかりました・・・」僕はこの戦いに敗れ、引き下がることにした。


「収まるところに、収まったって感じかな」とヒロシは言った。

「話を聞く限り、鈴木先生はいい人みたいだね」と僕は言った。

「しかし、40歳と19歳のカップルか。すっげえ年齢差だな」

「でも二人は、八月の最初から惹かれ合ってたんだよ。思い起こせば、最近の松田さんは落ち着いてたもの」

「良かった。良かったんだけど・・・」とヒロシは言い淀んだ。

「何?」

「なんか、寂しいよな」その言葉は、グサリと僕の胸に刺さった。

「確かに淋しいな・・・」

 松田さんが、鈴木先生と結婚する。ということは、彼女はもう僕には電話をかけてこなくなる。自分の奥さんが、他の男に電話をかけて長話するのを、快く思う男はこの世に一人もいないだろう。松田さんの婚約は、必然的に僕との別れを意味した。

 僕は窓を全開にし、外を眺めた。都会のくすんだ空は、星ひとつ見えない。その代わりに製鉄所がある東の空が、赤く汚れた夕焼けのように燃えていた。ちっとも心温まる景色ではなかった。

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