第7話〜ゴブリン討伐〜

「お前すげぇな!いや、ホントすげぇよ!」


「いや、コイツ最低Lvのモンスターだぞ!?そこまで驚くことなのか!?」


そう、俺たちは今もう一度「ゴブリン討伐」のクエストに来ている。そして、レウスがゴブリンを倒すのを見て俺は興奮している。だって、だって、モンスター倒すとか常人じゃ有り得んから!

そもそも俺は倒せんし…。そして、相変わらずユイは瀕死状態である。つ、使えねぇ…。


そして、俺達が今受けているクエストはゴブリンを3体を討伐するというものだ。しかし、ボスだけはLv4という何とも日本のゲームなどで有りそうな使用である。これが地味に鬱陶しいのだが……。


そんなことを考えているあいだに前方で断末魔が響き渡る。レウスがあっさりとゴブリンを倒したらしい。いやー有難い!しかし、俺は突っ立っているだけである。俺も役に立ちたい!


「レウス、ボスは俺に任せてくれ!」


「だ、大丈夫なのか?倒せんのか、あれ?」


「大丈夫さ!お前に任せっきりだったけど俺もちっとは役に立たなきゃな!」


そう言って俺はボスゴブリンに向かって走り出した。何故か知らないが、物凄い自身を持って。しかし、5分後……


「こんなの無理だろーー!いや、強すぎんだろーー!」


数分前まではあんなにも自身に満ち溢れていた俺であったが、泣き叫びながらレウスの下へ帰りました。


「おぉー!隆吾!ゴブリンの討伐は……出来てないな……」


レウスは俺の顔を見て悟ったようだ。そして、疲れて倒れている俺の前まで来て、口を開けた。


「仕方ねぇな……。俺に任せろ!」


うわぁ、めっちゃ頼り甲斐があるー!なんだ、お前は!?さては神だな!?


そんな事を思っていると、


「ファイヤーソード!」


レウスがそう叫ぶと、レウスの剣が炎を纏い、ゴブリンを貫いた。


正直、一瞬であった。俺があんなに苦戦した相手を瞬殺……。


「や、やべぇ……」


俺は自分の無力さを知り、そして、レウスには逆らえんなと思った。

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