第3話〜いざ異世界へ!〜
目を開けると、そこは見知らぬ街だった。
そして目の前には、猫耳が付いているやつや、羽が生えたやつ、尾があるやつ、色んな人種がいた。
そして俺はすぐに理解した。
「来たんだ…。俺は異世界に来ちまったんだぁ!」
周りの人がビックリしてこちらを見て来るが、俺はそんな事を全く気にせず大声で叫んだ。
「よし!じゃあ、ギルドでも行って冒険者登録でもするか」
そう。魔王を倒すにはまずはギルドに行き冒険者登録をしなければいけない。それをしなければモンスターなどを倒せないのである。
そして俺は道に何回も迷いながらやっとのことでギルドに到着した。異世界に着いた時は朝だったのに、もう夕方だ。おかしい。俺ってこんなに方向音痴だったか?まあ、そんな事はどうでも良い。
俺はギルド内に入るや否やカウンターの若いお姉さんに声をかけた。
「すいません。冒険者登録をしたいのですが、お時間宜しいでしょうか?」
出来る限り好印象を持って貰うように、イケボでお姉さんに話しかけた。
「あ、すいません。もうギルドは閉まる時間でして…。また明日来てもらっても宜しいでしょうか?」
「マジデスカ…。」
マジかよ!やべぇ…、金はあるけど1日使ってギルド探したから家探す暇無かった…。今日は野宿か…。
「寒い……。」
俺の異世界生活は野宿から始まりました……。
そして翌日…………
俺は朝早くから、ギルドへ出向いた。
「なんで夕方にギルド閉まんだよ!ギルドっていうもんは夜も空いててみんなで宴とかしたりするとかじゃないの⁉︎」
そんな愚痴をこぼしながら、俺はカウンターにいるギルドの職員のお姉さんに話しかけた。
「す、すいません…。うちはホワイト企業でして…。そ、それでは冒険者登録の手続きを始めますね。」
お姉さんはそんな事を言いながら、魔力を計測するという装置を持ち出して来た。
「それでは、今からこの装置で貴方の魔力を測らしていただきします。」
「宜しくお願いします。」
色々あったがようやくこれで俺も冒険者になれるんだ!まあ、神の力受け取ってるから最強の職業かな!などと思っていると、前にいるギルド職員のお姉さんが大きな声を上げた。
「こ、これは…!」
俺は来たーー!と思い、イケボで、
「どうかしたんですか?」と、尋ねると
「いや、本当に失礼なんですが、全てのステータスが平均より大分低いのでビックリして…、あぁ!でも、魔力だけは少しあるので魔法職の最弱クラスならなれますよ!」
「マジデスカ…。」
なんだと、この神の力を受け取った俺が最弱職?いや、ありえん!ありえんぞーー!
そんな事を考えるとふとシーラの言葉を思い出した。
「Lvで表せばLv3ぐらいしかない。ほぼ人間。」
という言葉を。
「そういうことか…。」
「どうかなさいましたか?」
「いや、何でもない…。ところでその最弱職とは…?」
「あ、はい!えーっと、マジックハンターという職業で、主に魔法と剣などを使って戦う職業です。」
と言われた俺は思った。
え、まってめっちゃ名前カッコいい…!。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます