ニャルラトホテプさんの受難

ヨグ=ソトースさんとその他神格の股間事情

「セックスがしてえ」

「開口一番になんてこと漏らしてくれてんだこの副王は」

「いやさ、最近嫁とうまく言ってないんだよ。わかる？　わからないよなー、ニャルは嫁いないもんなー!!」

「え、何その上から目線？　殴っていい？　てか殴る。殴らせろ」

　どうも。いつもボロボロ(ついでにビアガーデンもボロボロ)出来ることならちゃっちゃと家に帰ってプロージットの計画を練り直したい這いよる混沌・ニャルラトホテプです。

　本日は全ミソロジー恒例の月末プロージットまで一週間を切っているというクソ忙しい中、我らがクトゥルー神話の自称偉大な副王・ヨグ=ソトースさんの家に呼び出されて飲み会に参加させられている次第であります。

　参加者は私ニャルラトホテプとヨグ=ソトースさん、それと副王の飲み友であるゼウスさん、ケツァルコアトルさん、イガルクさんです。

　……まあ、お察しの通り帰りたいですね。計画の練り直しとかそれ以前です。

「あんまり最近出来てないから本当に不意に人間攫いたくならん？」

「わかるのー。でもほら、あれじゃろ？　人間最近やたら知恵をつけとるじゃろ。下手に強姦すると総スカン食らうじゃよな」

「あー、あるある。俺調子乗ってバンバン人攫ってたら殺されたもん」

　いやいやいや、わからないしわかりたくないし。そんなあるあるネタ聞きたくないです副王。

「ハハハ、死んでるのになんでここにおるんじゃよ？」

「だって神だもん。そんなわけでタイタス・クロウとかいうサイボーグ見つけたら知らせてちょ。マジ次殺しに行くから」

「おk〜」

　こいつら一回本当に死んだ方がいいんじゃないだろうか？　取り敢えずトトさんにLINE打っておこう。副王だけなら返り討ちに出来るかもしれないけどゼウスさん付きは危ない。タイタス・クロウを守らねば。

「ところでそっちの二人はさっきから何を見ておるんじゃ？」

「「エロマンガ先生」」

「……え？」

「「エロマンガ先生」」

「……聞き違ったのかの？」

「エロマンガ先生で」

「あってる」

「マジかあ……」

　先程からやけに静かだと思っていたケツァルコアトルさんとイガルクさんは日本のラノベを熱心に読み込んでいた。

　そのストレート過ぎるタイトルに副王とゼウスさんの面食らったようで小気味がいい。

「和泉紗霧たんは今世紀最大最上級の妹ヒロイン」

「肯定だケツァルコアトル。俺も兄さん♡と呼ばれたい」

「同意させてもらおうイガルク」

　アンタら“はがない”の時もそんなこと言ってませんでしたかね？

「お兄ちゃん大好きなのに素直になれない妹とか最の高だよなケツァルコアトルよ」

「素直に甘えてくれる妹も捨てがたいがやはり少しばかり生意気な方が破壊力がばつ牛ン」

「「まあ一番最強なのはうちの妹なんだけどな!!!!」」

「「…………はあ?　いやいやいや何言っちゃってくれてんですかねえ!?」」

「蛇ごときが妹語ってんじゃねえよ。うちのマリナが最高に決まってんだろが」

「寝言は寝て言えよおっぱいスキー。うちのペトラが至高の存在と知れ」

「おいおい落ち着けよ二人とも」

「折角の飲みの席じゃ。わしの顔に免じて双方控えよ」

「「強姦魔どもは黙ってろ!!」」

「「お前らに言われたくないわァッ!!」」

「――あ、トトさん要救助者追加してもいいですか？　あ、はい僕です。ちょっとラグナロクに巻き込まれそうなんで助けてください」

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出演神

ニャルラトホテプ【クトゥルー神話】

有名になってきたトリックスター。だけど、ここではただの苦労人。

ヨグ=ソトース【クトゥルー神話】

クトゥルー神話における神性の副王。ヤリチン。奥さんはヤリマンビッチで有名なシュブ=ニグラス。人間の女性をちょくちょく孕ませてる。

ゼウス【ギリシャ神話】

超メジャー神話の主神。宇宙の秩序を守るという体で神も人間も平然と犯すやばい神。でも一応偉大。

ケツァルコアトル【アステカ神話】

アステカ神話の主神。神特有の厳しさはあるけど本当はめちゃくちゃいい神様。忌まわしい生贄文化を終わらせた神様。

お酒に弱いのは蛇神龍神に共通するのか、それが原因で妹のケツァルペトラトルを強姦して国を追われる。

だけどここではただの妹キチその一。

イガルク【イヌイットの神話】

イヌイットの神話の月の神にして至高神。妹の太陽神マリナを三日間に渡って強姦し続けた(すごい性欲だ)。

妹からナイフで切り取られた乳房を放り渡された後逃げられる。それ以降会えていない。

妹キチその二。

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この神様出して欲しいとかリクエストとかあったらコメント下さい。