第157話 会議
「……っ!フルグレ、イカスミ!」
「プリンセス!どうしたの~?」
ただ呆然と立っているとプリンセスが駆け寄ってきた。
「私見てた。あんかけが……セルリアンになってるところ……。とにかくここは危険よ!逃げましょう!」
僕達は……プリンセスにつれられ逃げた。
途中のセルリアンさえ無視した。
さっきのショックが心に根をはっているから。
嫌だ、嫌だ、何で……。
僕達は楽屋に入った。
コウテイ、ジェーン、イワビー、マーゲイもいた。
「戻ってきたか……」
「今からセルリアン退治の作戦会議をするところでしたが……」
「始めていいか?」
「これを訊く為にプリンセスさんはフルルさん達をここに……」
その労働を無駄にしたくなかったのか。
「……いいよ」
「うん、僕もそう思う……」
ほんの数秒で答えが出た。
「……始めるわよ」
プリンセスがそう言ったその時。
「助けて下さーい!」
「その声は……パフィンですか!?」
「セルリアン怖いので逃げてきたでーす!」
パフィンが楽屋に……
更に
「ちょっと避難させて下さい!」
「イタタ……すまんな……」
「大丈夫ですかヒグマさん……」
「セルリアンハンターも!?」
「すみません、セルリアンと戦っていたらヒグマさんが怪我して……回復の為、近くにあったPPPの楽屋に避難させてもらうことに……」
セルリアンハンターも楽屋に。
「改めて!作戦会議よ!パフィンもセルリアンハンターも意見があったらじゃんじゃん言っちゃって!」
「分かりましたー!」「分かった!」
人数が多くて心強い。
「まず……あんかけ、いや、AYPはどこにいるのかしらね……?」
「……フルル見たよ。AYPがセルリアン生み出した。あのセルリアンはAYPが生み出しているから、セルリアンを辿ればいいんじゃない?」
「そうか……そうね!フルル、成長したわね……!」
「えへへ~。」
うん、僕とフルルが出会ってからこの長い間とにかく色んなことがあって成長したもんね~。
「じゃあセルリアンを倒しつつ出てくる場所を辿っていけば……ということか?」
「そうですね!」
うん、この作戦いい。
「後は……もうすぐ夜だからねぇ……」
「なるはやで倒す!この作戦で行こうぜ!」
「イワビー急ぎすぎよ……でもこの作戦もいいかもね……よし、明るいうちに倒すわ!」
「いざとなったら夜目のきくフレンズに頼るのもいいからね~。」
こうして……作戦は決まった。
「「「「「PPP!」」」」」
「グエ~!」
「イカスミ!」
「「マーゲイ&パフィン!」」
「「「セルリアンハンター!」」」
「「「「「「「「「「「出陣!」」」」」」」」」」」
「グエ~!」
今宵、僕達はセルリアン化したあんかけを救いに行くよ……。
「……。」
(……フルル、大丈夫。あんかけは帰ってくるよ……。)
「……そっか、あんかけは帰ってくる……。」
「……そうか。」
願いを強く抱いて、息を深く吸い込んで。
……飛び込めDIVER。
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