第147話 親友

「そばにいてね これからも」

今はソロ曲練習……そうこの時を楽しみにしていた。

フルルのソロ曲、相変わらずいい曲。

「フルルの歌はやっぱり上手いわね!次、ジェーンの番よ!」

「は、はい!」

『Hello!アイドル』だな。


「……とびきりの私を見てね」

「ジェーンも上手くなってるわね!」

流石正統派アイドル。

「すご~い!」

「えへへ……」

そういえば……フルルとジェーンって何か仲良さそうなイメージあるな。何でだろ?


「休憩時間よ!」

そして練習は休憩時間に。

「疲れました……」

「ね~ね~ジェーン~。」

「どうしたんですか?」

「プライベートの隠し方を教えてほしいな~って。」

「? 何で私に……あ、ソロ曲の歌詞?」

「それもあるけどジェーンは正統派アイドルだからプライベートを隠すのも上手いかな~って思って。ジェーンのを参考にしたいんだ~。」

やっぱり……フルルとジェーン仲良しじゃん?

「そうですか……じゃあ教えてあげます!」

「よろしく~。」

「まあここで話すのもなんだし『かいようちほー』でのんびりしながら話しませんか?時間はたっぷりあるので」

「行く行く~。グレープも行こ~。」

(あ、うん!)

こうして3人でかいようちほーへ。


「……かいようちほー、着きました!やっぱりいいですねぇ……」

うん、僕も同意。海辺は最高!

「あ!あなたは!」

ジェーンの視線の先にはジェーンの友達のジェンツーペンギンがいた。

「ふふ、あなたも一緒に♪」

4人になった。


「プライベートを隠す方法ですよね?」

「うん!」

「プライベートで外出する時は周りに気をつけます!」

「うん!」

「周りに容易くプライベートのことは話しません!」

「うん!」

「それくらいですかね?」

「う……ん?」

それだけ?

「まあ私はアドバイスする立場ではありません!PPPは平等です。フルルさんの好きにすればいいですよ♪」

ジェーンが友達を撫でながら話す。

「分かった~!」

フルルも僕を撫でながら返した。


「あ、あの、フルルさん……こんな未熟な私の隣にいてくれて、ありがとうございます!」

「ふふ、フルルもジェーンが隣にいてくれて嬉しいよ~。なんかそんなキモチになるんだ~。名前はわからないけどね、いとしくてうれしくてあったかい!」


フルジェン……もいいかも?もっといいコンビ名があるはずだけどね……。

「ジェーンはフルルの親友だよ~。どんな悩みでも言ってね~。」

「はい!もちろんですよ!」

「恋の悩みもね~。」

「はっはいぃ!?///」

まあそうなるわな。

「ごめんごめ~ん。……あ、そろそろ帰る時間かな~?」

「そうですね!あ、さよなら!」

ジェーンは友達に別れを告げ、僕とフルルに混じってみずべちほーへ向かった。


「……あら、お帰りなさい!練習始まるわよ!」

「はい!頑張ります!」「ふぁ~い!頑張る~!」

「ジェーンは分かるがフルルも頑張るって言い出す……だと……!?」

「イワビー?」

「はは!」

フルルを馬鹿にしないだげて!

「……は、はいはい!練習再開よ!気合入れていくわよ!」

「「「「おーーー!」」」」

プリンセスのオドオド……妬けてんのかな~。

でも張り切るフルルの方が僕は……



プライベートはやっぱりシークレットじゃなきゃな。

バレないようにこれからもPPPは頑張っていくだろう!


https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=70212529

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る