第131話 森林

「今日はちょっと涼しいな!」

確かに少し冷たい風が心地よい。

「そうねイワビー……うん、行けるわね!」

「どこに~?」

「キャンプよ!」


そんなこんなでしんりんちほーにある、廃れたキャンプ場でキャンプをすることに。

緑色ももう大丈夫!

「練習はなくていいのかー?」

「いいのよ、夏だし♪」

また猛特訓待ってそう……。

「わ~い!テントでゴロゴロさせて~!」

「テントはまだ出来てないし、あなたにはやるべき仕事があるわよ?」

「……へ?」

「このキャンプ、自給自足をテーマにやっていくの!みんなで食べ物や飲み物を用意するわよ!」

あぁ、じゃあ猛特訓はないってことか……って嘘!

でも……僕がフルルをサポートしなきゃなぁ……。心配だからなぁ……。


「役割分担!まずフルグレはじゃぱりまん担当!じゃぱりまんを探して見つけて持ってきちゃって!」

「ふぁ~い」

僕は頷いた。

「コウジェンとマーゲイはテント担当!未完成のテントを建てて!」

「分かった」「はい!」「了解です!」

「私とイワビーは飲み物担当!近くにある川で水を汲んでくるわ。」

「お、おう!」

こうしてみんなで自給自足キャンプを始めた。


「あ~ボスがいる~!」

(ここら辺はとしょかんに近いからボス多いんじゃないかな?)

「そ~だね!ボス、いっぱい貰うね~。」

「タクサンアルヨ」

順調順調。

「あ、こっちのボスも~。」

「ドウゾ」

(ん?あっちからボスの音が……)

「じゃあ次はあっち行こ~。」

この調子で集めていく!やっぱりこのコンビは最強なのだ……!


「ふ~……これくらいでいいかな」

僕とフルルは大量のじゃぱりまんを持って帰還した。

(それだけあれば足りるでしょ~)

「じゃぱりまん集め完了!みんなはどうしてるかな~?」

(……ん?あっちからプリンセスとイワビーらしき声が……)

「へ?」


「ばけつっていう物、便利ね!」

「わ~虫がいっぱいだな!わ~この木太いな!かぶとむし、くわがた……」

「イワビー!あなたも手伝いなさいよ!小学生かあんた!Do not be silly!Shut up!」

「何て!?」


何かドッタンバッタンしてる……

「あはは~喧嘩だ~。」

でも笑っていられるのは……あの2人は仲良しだと知っているから。

ドッタンバッタンしていても、ほのぼのだからよし!


晩御飯……。

「あぁ……飲み物担当疲れた……」モグモグ

「大丈夫か?」モグモグ

「ほぼあなたのせいよ!?」

「いや~めんごめんご!」

「……クスッ」

……やっぱり、いつも通りっていいなぁ。

「あ、星空が綺麗だな」

「本当ですね。あ、流れ星!」

「夢がありますねぇ~♪」

みんなして流れ星に何かを願う。僕の願い事は……ってもう分かるか。

その後も星空を楽しんだ。夏の星は夏にしか見れないそうだから見ておかなくちゃ。

今日もエンジョイ出来た。



明日は何をエンジョイするのだろう?

寝袋の中、フルルの隣で考えた。



「……いよいよ明日ですね。」

「そうですね博士。」

「楽しみですね……『ジャパリ夏祭り』。」

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