第125話 石垣(あんかけさんせん)
プールだ!海だ!
水泳タイムやってきたぞ!
……あれ?あんかけ、水着に着替えてる……。まさか……
(怪我……まだ残ってるけど泳ぐのはいいらしいので!)
おお、良かったな!
予想外のあんかけ参戦。
あんかけ、テンション上がってるみたい。
さて、プールに着いたし泳ご!あ、アスレチックがない方ね。
あんかけも嬉しそうにプールへ……
「あははw」
あ、あんかけ……浮き輪をつけて回ってる……。床に足はついてないから自力で回ってるんだな。
「これ楽しいよ!」
よ、良かったねぇ……。
その後も浮き輪でのんびりしたり浮き輪に座ったり……
「……あんかけ泳げないの~?」
(失礼な!泳げるわ!)
そう言ってあんかけはバタフライを始めた。
(クロールも背泳ぎも平泳ぎも出来るぞ!)
バタフライ出来るんじゃん。何故しなかった……
(……あー疲れた。)
スタミナないせいか……。
みんなしばらくのんびり泳いだところで今度はアスレチックのプールへ。
もうお子ちゃまじゃないのにお子ちゃまが遊びそうなアスレチックで遊ぶあんかけ……。
「ふふーん!とうちゃーく!わーい!たーのしー!」
滑り台にてコツメカワウソの声真似……。
「あああああ」
水が降る場所での滝修行らしきこと……。
「ひゃあああああ」
水が溜まるとひっくり返るバケツの水に当たる……。
嬉しすぎるのは分かるがあんかけの情緒が不安定に……。
「わ~い!この滑り台楽し~よ~。もっかいグレープも滑ろ~。」
フルルは楽しんでくれーーー!
そんでアスレチックを堪能した後は海へ。
「あははw」
また回ってる……。
「ぺっ!」
ああ、海水が口に入ってしょっぱかったんだね。
ってかアルパカかよ。
「……グレープ」
(ん?)
「あんかけばっか見てるけど、もしかして……あんかけに浮気してるの?最近分かったけどあんかけって女なんでしょ?」
(いやいや……僕はフルルを裏切らないよ!あんかけを見てるのはちょっと気になる程度!ってか……ってか……)
これ……言っていいのかな?
「何?」
(……ってか、あんかけって恋人いるじゃん!)
「へ?」
もう言うしかない。
(あの黒猫だよ!あんかけが結婚首輪つけたいとか言ってたし仲いいじゃん!完全にカップルだよ!)
「でもメス同士……あ、そうか、外の世界ではメス同士の結婚もあるのか……。」
(うん……だからあんかけに浮気なんてしない。僕は永遠にフルルのそばにいる。)
「グレープ……。」
僕とフルルは抱き合った。もちろん僕はフルル一筋だ。
そして黒猫は……あんかけ一筋……?あれ?何か……知らないけどそんな気がしてきた……何でだろ……?
でもまあ、取り敢えず今は……
フルルとじゃぱりまんでも食べるか。
天候によってはラストな沖縄のプールと海。
楽しんじゃおう!
そしてちょっとプールで遊んで晩御飯。
その後はゴロゴロしてそのまま睡眠……。
楽しかった沖縄から明日帰ってしまう。
でもフルルと一緒の旅行だったから……
永遠に僕の頭から消えないよ。
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