第124話 石垣(りすざる、しょうにゅうどう)
タクシーはやいまむらに着いた。
ハブにも触れるらしいが今は猿だ。
猿……一体どんな?
古い建物がたくさんあるが……猿はまだか?そう思ったその時。
「リスザルの森!」
「りすざる……?」
(猿の種類。小さくて可愛いよ!)
「お~!」
猿と戯れる場所に着いた!
「いたいた!」
りすざるがあちこちに……木にも登ってるし地面にもいる。
落ちてる誰かの髪ゴムの取り合いもしている。自由だな。
「何してるの~?」
(リスザルに餌をあげてるんだよ。)
ほぅ、器用に手を使って食べるな。賢い。
「うおぉ!」
ただし餌が欲しすぎて餌を持った手まで登ってきちゃうという。
(登ってきちゃっても可愛い……)
まああんかけ癒されてるからOK?
その後もかんむりわし、すいぎゅうがいたが……りすざるが強い。
他にも見晴台とかあるのに、りすざるメインだな。
タクシー乗ったが……
あ……ハブ忘れてた……
タクシーの中で『ハブに触らなかった』と後悔しつついよいよしょうにゅうどうへ!
着いて、しょうにゅうどうの入り口は見えるけど、そこまでの道が少し長い。
でも何とか到着。
入ると蝶のサナギがお出迎えしてくれるけど……黄金!?おもちゃに見えるけど本物の蝶いるし本物だよね……。
「綺麗だね~!」
(でも鍾乳洞の方が綺麗!)
(いやいやフルルの方がー!)
……って何だこの争い。
しょうにゅうどうに入ってみると……通路はあるけど自然を感じる!
何かが垂れ下がっていて水が垂れてくる……。
(鍾乳石すげー)
しょうにゅうせきっていうのか。
しばらく進むと2万年かけて作られたしょうにゅうせきや……水琴窟も!
(静かにして。そうすれば自然のメロディが……。)
あんかけの言う通り、静かにするとしょうにゅうせきから垂れる水の音が聞こえる……。
ピトン、って音がたまらない!
更にイルミネーションまで!
「綺麗~!ただでさえラメみたいにキラキラしてるしょうにゅうせきがイルミネーションでもっと綺麗に!」
(でもでも!)
「……ん?グレープどうしたの?」
(でもイルミネーションより……僕が言いたいこと、もう分かるよね?)
「フルルの方が、でしょ?も~。」
(えへへ~。)
そんなイルミネーションと別れ、真っ暗な洞窟内を進む……
すると何か紙が貼ってある石が。
「『おちてたまるか』だって。」
あぁ……確かに落ちそうで落ちない石。
(でも下にも書いてある文字は遠くて読めない……スマホでズームするか。)
すまほ?でずーむ?したあんかけが読む。
「『受験石』だって。」
じゅけん……?全然分からん!けどまあいいや!
また暗がりを歩くよ……何か出そう。
「あ、トトロ石!」
「ととろ~?」
(外の世界で有名なキャラクター。そのキャラクターの形の石が自然に出来たんだよ!まあボスとでも思えばいいよ。形似てるし。)
「ボス~。ボス~。」
(ボスじゃないけどね?)
そんなボス……いや、ととろ石とは別れ、他のしょうにゅうせきにもみとれながら出口へ!
いや~、しょうにゅうどう綺麗だった。
でも……しつこいようだけどフルルの方が綺麗だよ?
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